大谷翔平に対抗できる切り札

年初に元監督の吉田義男氏と兵庫県内の名門コースでゴルフをプレーした際に、来季のユニホーム復帰を打診されたとの情報もある。

これは第2次岡田監督誕生の際と同じパターンだ。

今夏の鳥谷氏はパリ五輪にご執心で、評論家を務める日刊スポーツで「パリ五輪観戦記」を執筆。開幕から閉幕までパリに滞在してフェンシング、柔道、陸上、水泳、サッカーなど多くの競技を取材して回った。

「長嶋茂雄氏も原辰徳氏も充電期間中に五輪を見て回り、次の監督で優勝につなげた。阪神監督に就けば、年間に約300日は拘束される。今のうちに宿題をすべて解決しようとしているようにも見えた。鳥谷氏も覚悟を決めたということでしょう」(スポーツ紙記者)

タイガースの観客動員数は両リーグトップ。とはいえ、若い世代や女性の関心は、大谷翔平が活躍するドジャースで、二刀流に復帰する来季は、さらに人気も話題もMLBにさらわれかねない。

それに対抗する術こそが“球界の進次郎”の監督擁立なのである。