【自作時計第2弾】好きな時計のパーツを集めて「世界で1つだけの時計」を組み立てよう!

ずっと前の記事でダイソーの腕時計を改造して「世界で1つだけの腕時計」を作ったのを皆はもう知っているだろう(圧)。

今回はレベルアップして、好きな時計のパーツを集めて、今度は「世界で1つだけの腕時計」を組み立てたいと思う。

「注文するんじゃなくて、組み立てるの?」と疑問に思う読者さんもいるだろう。腕時計もパソコンと同じく、互換性のあるパーツを集めれば(あるいは合うように改造すれば)時計を組み立てることができる。

始める前にまず素材として集めたものを1つ1つ確認していこう。

まずは時計の心臓である「ムーブメント」、今回使用するのは「Seiko Instruments・Time Module」社の「NH35」。4000円ぐらい。

なぜこのムーブメントを選んだのかというと、簡単にそして安く手に入れられるから。というのも、このムーブメントは他ブランド用に作られたセイコー純正ムーブメント。安価ながらもなかなのクオリテイーなので皆に愛されているムーブメントである。

人気なゆえ、このムーブメントに対応しているパーツを簡単に手に入れることができる。

2つ目の理由として、「秒針停止機能」と「手動巻機能」が備わっているから。「秒針停止機能」は名の通り時間を調整するときに秒針が止まってくれる機能、これによって正確に時間を調整することができる。

「手動巻機能」はクラウンを回すことで時計を動かす力を増やせる機能、これで確実にいつでもフルパワーにすることができる。すでにレビューした自分のAlba腕時計はこの2つの機能がなかったので、すっごいたのしみである。

時間を指す時計の「針」。自分は2セット用意した。各セット900円ぐらい。

1つは「ロレックス・メルセデス風針」と「チューダーブラックベイ・スノーフレーク風針」。時・分の針はスノーフレーク、秒針はメルセデスを使おうと思って2つ買った。なぜ混ぜるのかというと、スノーフレークのセットにある秒針が気に入らないから(なんか短い)。

今回のテーマは「視認性抜群ツールウオッチ」なので、結構でかい「チューダーブラックベイ・スノーフレーク風針」は絶対見やすいと思って選んだ。てか普通にかっこいいよねこの針。

ケースは「ロレックス サブマリーナー」風の潜水用ケースを選んだ。2280円ぐらい。もともとダイバーズウォッチが欲しいけどでかすぎるのはちょっと……ってわけでこいつをチョイス。こいつが安いのもひとつの理由だけどね。

でもまぁ、初めて組み立てるのでデザインは無難な方が良いよね。あと裏側が透明なのもちょっとポイント高い。

そして腕時計の顔とも言える「ダイヤル」。スノーフレーク針に合うようインデックス(時間を示すメモリ)が四角いのを選んだ。1400円ぐらい。

残念ながら社外パーツなのにダイヤルに思いっきり「Seiko」と書いてある。低予算で抑えたかったので、カスタムロゴのダイヤルはどうしても選べず、これが一番予算にあってた。まぁ自分で楽しむわけだし、ムーブメントもセイコー社のものだし……。

セイコーさん、どうか見逃してやってください(泣)。

ベルトはたまたま家に転がっていた「オイスター」ベルトを使用。無難には無難よ。皮ベルトでも良かったが、まぁ今回はベルト代が浮くので家にあるやつを使うことに。

・組み立て開始

まずはムーブメントの方とご対面。「NH35」は「NHシリーズ」で日表示機能が備わっているモデル。「ツールウオッチ」として日付け表示は絶対だからね(個人的意見)。

黒いダイヤルなので、日付盤も黒いものを使用。いやーかっこいい。

ちなみに、持ってるAlba(Y676Cムーブメント使用、同じくセイコー)と比べるとパッと見けっこう同じ。ただよーく見るとNH35の方が部品が多く見えたりする。

まぁ、Albaの方ではなかった機能が備わっているからね。

そんで、ムーブメントにダイヤルを取り付けていきたいと行きたいところだが、このままでは絶対つけられない。なぜかというと、足が余分にあるから。

4つのうち、使うのは2本だけ。これはなぜかというと、「4時位置竜頭」の時計に合うようにするため。使わない足は自分で切り落として使うってわけ。

そんなわけで、注意しながらパチンと爪切りで切り落とす。

そのままだと、切り落とされた足がまだ少し残っていてつけるときに邪魔になるので、切残しはヤスリで平らにしていく。

しっかりヤスリをかけたらきれいに乗ってくれた。これで次のステップに行くことができる。

多分組み立ての中で一番ストレスになるのがこの針を着けることかな。ちっちゃいし下手したら曲がってしまうから。でもプラモを良く組み立てる方ならこれくらい朝飯前かも?

針を着ける前に、まず日付が変わる「直後」になるまで時間調整をする。

日付がちょうど変わったらそのままにして、針を12時の方向に取り付ける。日付が夜12時に変わるようにするためである(これ重要。テストに出ます)。

残りの針も丁寧に取り付けていく。ちなみに秒針はめっちゃ大変で、ムーブメントから飛び出る小さな突起を秒針にある穴にピッタリはめ込む必要がある。これは自分の体との戦いである。

ちなみに自分は手が震えやすく、メガネも邪魔だったので、秒針を取り付けるだけでけっこう時間が経っちゃった。

全部つけ終わったら、針どうしの間隔を確認する。これをちゃんとしないと針がうまく回らなくなったり、針どうしが擦れあって傷になってしまうので、よくよく確認してから次のステップに行こう。

ちなみにさっき取り付けたスノーフレーク針セットの秒針は長すぎたので、やむを得ずメルセデス風針ゼットの秒針を使った。まぁもともと秒針はこいつのを使うために余分で買ったので、良しとしよう。

ダイヤルと針を付け終わったら、ついてた青い竜頭付き仮巻芯を外して、ケースに埋め込む準備だ。

ケースバックをキュルキュル開ける。ガスケットがあるので防水は少しは期待できるだろう。ちなみにケースにはすでに竜頭が付属してあるので、それを使う。

出来上がったムーブメントを静かにケースに被せる。やべーこれだけでもすっごいかっこよく見える。やばっ。

あとは裏返して、本命の竜頭を巻芯にセットして、時計につけて完成……とはまだいかない。付属の巻芯は長すぎるので、ちょうど良い長さに切らなければならない。

こいつを切るのは一発勝負、失敗して必要以上に短く切ってしまったら買い替えるしかない。そこまで高くないけど、時計が目の前で完成しそうなのに保留はきつい。というわけで……

ノギス!!!!

このノギスでケースから竜頭までの余分な長さを測って……

その分だけ切ればちょうど良い大きさになる。自作時計業界では有名な技なのだそうだ。

微調整しながらニッパーで細かく切ったり、ヤスリかけて細かく削ったりして……

ピッタリ!!! 気持ちええええええええええ。

ん、ヤスリあとのホコリはすぐに掃除する。時計内部に入り込まれたら面倒になるからね。

あの黒い回転ベゼル、実はまだ留めていなかったのでケースを持ったときにポロッと落ちた。ケースにはすでに両面テープが貼られてあるので自分でつけろってこと。というわけで両面テープを剥がし剥がし……

こいつを両面テープで接着すれば……

完成一歩前!!!! あとはついてる保護フィルムを外して……

ブレスレット付けたら……

完成!!!!!!!! やばい、かっこいい、感動、エロい、かわいい(語彙力崩壊)

いやーもう待ちきれねぇ、すぐに着けたい。というわけで、さっきから着けてたたのはこの「カシオ F-91W」。カシコレです、自慢のカシコレです!!

関係ないけど、F-91W紹介記事にカシオ公式様から「カシコレと呼んでいただけるとありがたい!」との反応があったので、これからはカシコレと呼ぶようにします。カシオ様、すんませんでした。立派なカシオコレクションです。

とまぁF-91Wには腕から降りてもらおう。生まれたばかりのかわいい我が子(腕時計)が体温を求めてうずうずしているんだ、カシコレはジムのときまでおさらば。

いやあああああ可愛良いかっこよすぎるめっちゃえっちじゃんなにこれやっばっってか腕黒すぎる。

組み立て時間2時間半、その結果がコレ!! 時間かける価値ありすぎる、てかやばいこれ本当。

明るいところはもちろん、暗いところでも目盛りも針も良くみえる。サイクロプス越しの日付もめっちゃ見える。

ちゃんとでかく見える。良いねこれ。あと黒いやつにして本当に良かった。

高級感すごいなこれ。黄色い「DIVER’S 200m」も良いタッチ。水深200mまで耐えられるかは疑問だが、日常使用なら問題なかろう。

あと透明のケースバックやっぱ良いな。内臓が動いてるところがよく見える。えろい。

あと針と目盛りは光るよ。光も結構つよつよ。こうでなくっちゃな。

いやー本当、何回見てもかっこいいなこれ。これ、自分が着けてもいいやつなのかいな。

無駄な飾りがない、視認性と機能に重きを置いているからか、着けてるとプロフェッショナル感がすごい。

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・自分らしさをもっと

見た目的に「ローレックス・サブマリナー」のオマージュになってしまったが、普通のオマージュにはない僕らしい特徴があるので他と区別させることに成功かな、セイコーだけに(ごめんなさい)。

ただ、ここまで行くとやりたい事がどんどん増えてくる。ここから自分らしく改造したい。

1回ローター(自動巻機構)に自分で作った絵とかを貼るのはどうか? と妄想していたので、実際やってみた。

例えば、このローターに……

厚紙にプリントして切ったこいつを両面テープで……

せっちゃこ。形が変なのと謎の文字が書かれているのは一旦無視してもらって、この状態でもちゃんとぐるぐる回ってくれる。両面テープ一個でも固定できた。作ったやつはすぐにペリッと剥がして捨てたが、これでローターに自分好みの絵とかを載せることができるということを知った。

そんで、一番やりたかった改造がこれ。文字盤を1時方向まで傾ける。

傾いた文字盤は見慣れないと思うが、これは「ドライバーウオッチ」と言って、ハンドルを握っていても腕を動かすこと無く一目で時間が分かるようにするため、こんな風に文字盤を傾けてる時計は少ないながらあるのだ。

自分はバイクによく乗るし、パソコンで作業することも多いので、傾けたほうが楽と思ってずっとやりたかった。これで自分らしさがプラスされて一段とやばい時計なった。てかやばい普通に見やすいんだけど。

ん、こういう時計もっと増えるべき。