朝ドラ「虎に翼」の脚本家・吉田恵里香氏が、9月25日に放送された情報番組「クローズアップ現代」(NHK)に出演。主人公・寅子について「声を上げて対話をすることで世の中を変える、変えてないかもしれないけれど、変えるきっかけを与える人物にしたかった」と語った。

朝ドラ「虎に翼」の脚本家である吉田恵里香氏が、桑子真帆アナのインタビューに対応。吉田氏によると、朝ドラの脚本執筆のオファーをもらった時には題材は何も決まっていない状態で、何をやろうか考えているうちに“法律”というテーマで、人権や平等について様々な角度で描くことで、三淵さんの人生を通じて、さまざまな人の平等や生きづらさ、本当に今この世の中が平等なのかが問えると思ったと話す。

また、主人公・寅子の「はて?」に込めた思いについて、吉田氏は「寅子は声を上げて対話をすることで世の中を変える、変えてないかもしれないけれど、変えるきっかけを与える人物にしたかった。対話しましょうよというつもりで『はて?』の意味でした。否定したり、怒ったりするというよりは『わからない』『疑問を持っている』というような」と話し、「主張しないといいように使われがちで、意外と物分りのいい人に優しい社会じゃないというかわりと搾取される」「私も嫌われたいわけじゃないから、でも、言わない自分と言う自分どっちがいいか悩んで、黙って見ないフリをしている自分よりは、怒られても言う自分がいいかなと思ってやってます。今回も私が表に出ることで良くないと思う人もいると思ったけれど、この作品においては声を上げたり、意見を出すことが大事だし、私も責任がある」と思ったと語った。