女優の広瀬アリスが出演する日清食品の「ラ王」のCMが物議を醸している。9月5日に日清食品グループのYouTube公式チャンネルにて公開されたCM動画では、広瀬が5食パックから3食パックに変更されたラ王について、「試しやすいから」と説明。ところがその後、「醤油も好きだけど、柚子しおも食べたいから、1個より~」と続けると、美容家のIKKOが「2個買い~」と、なぜか2個買いを勧めたことで、視聴者を困惑させている。
CMの最後では、広瀬とIKKOが登場し、「これからのラ王は3食パックだから2個買い!」と猛烈アピール。視聴者からは「マジでこのCM意味不明すぎ」「3食パックに変更したのになぜ2個買い?」「日清さん完全にすべってるんじゃない?」などと、疑問の声が殺到しているのだ。
ラ王のCMが批判を浴びたのは、なにも今回が初めてではない。今年3月にはこれまで5食だったパックを、少人数世帯のニーズに応えるため3食パックに一新し、麺のコシやスープもおいしく生まれ変わったと強調。ところがなぜかCMでは「3人に1人は5食パックを多いと思っています」と説明し、SNS上に「3人に2人は多いと思ってないのかよ!」と猛ツッコミが殺到したのだ。
「5食パックから3食パックに変更した直後、一部のラ王ファンから『実質値上げじゃないか?』という声が上がりました。しかし1食当たりの価格は136円で変わらず、むしろ3食パックになったことで商品単価が抑えられることになりました。ところがここにきて、3食パックの2個買いを強烈にプッシュしてきたことで、『最初の5食パックよりもさらに1個余計に買わせようとしているのではないか』といぶかしむ声が上がっています。たしかに5食全部同じ味よりも2パックに分けて、別の味を楽しむ方が飽きがこなくていいのですが、『これが正解』と押し付けるような物言いに、不快感を示す消費者は少なくありません」(フードライター)
そもそもユーザーフレンドリーを謳うなら、3食パックを2個勧める前に、3食の中身を全て違う味にするという販売方式も検討すべきだったのかもしれない。
(ケン高田)