9月25日、巨人がDeNAに敗れたことで、追う阪神とのゲーム差は再び1・5差に縮まった。これで巨人が26日、27日のDeNA、中日戦に連敗し阪神が27日の広島戦で引き分け以上となれば、自力Vが復活する。岡田彰布監督は開幕前、最大のライバルは巨人になるとし、「今年はそう簡単にはいかんよ。勝負は8月、9月やで」と話していたが、まさにその予言通りの痺れる展開だ。
ただ、岡田監督は今年が2年契約の最終年だが、「今のところ、来季について球団側は岡田監督に何も打診をしていない」(夕刊紙記者)という。
「今回の岡田監督は、親会社の阪急阪神ホールディングスの角和夫CEOによる一本釣り。しかし昨年に発覚した宝塚歌劇団内のパワハラ騒動により、角CEOの発言力が弱くなっている。対し、球団側では岡田監督の右腕である平田勝男ヘッドコーチを推す声が強い。杉山健博オーナーはいまだ岡田監督の去就について言及しておらず、ひとまずペナントレースの結果待ちといったところでしょう」
ただ、岡田監督が目指す球団史上初の連覇を達成すれば、編成権も手中に納めるGM兼監督の「全権監督」としてのオファーの可能性が十分ある。
「阪神ではこれまで、星野仙一さんが3年連続最下位の野村克也さんからバトンを受け継いで“全権監督”として就任している。連覇となれば当然、そういった話も出てくるでしょうね」(前出・夕刊紙記者)
阪神がリーグ優勝するか否かが、岡田監督の去就を大きく左右しそうだ。
(小田龍司)