やはりカムコーダーが好き
実に6年ぶりにソニーからハンディカムが発売される。映像業界の潮流として、現在カメラの形状は、いわゆるミラーレスデジタル一眼カメラがメジャーだ。
そのため、ハンドヘルドタイプのビデオカメラの後継機種はもう発売されないのではないか?とも噂されていた。
しかしながら、ディレクターが使う”デジ”と言われるカムコーダーは、依然として人気が高い。仕方なくミラーレス一眼を使うユーザーの中には、リグを組み、いわゆるハンディカムの形にして撮影に臨む人も多い。
そんなユーザーたちに朗報である。満を持して、ソニーからハンディカムが発表された。
筐体を見るとNXCAMとXDCAMのブランドの2種類が発表されているが、その違いはSDIケーブルであるか否かとも言える。
中央に配置された「AutoManual」ボタンが、2024年のカムコーダーの姿であり、回答ではないだろうか?
やはり今なお愛される形状であるハンディカム。今回の特集では、この愛してやまない定番のカメラの形を追っていこうと思う。
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特集INDEX
Vol.01 業務用デジとミラーレスの違い。業務用デジを選ぶ理由
今回のテーマはカムコーダー(ビデオカメラ)を選択する理由。その回答は非常に簡単だ。カメラの全てをコントロールして意図した画を撮りたいから…。これに尽きる。こう書けばそれは当たり前のことでは?と言われる方も多いだろう。はたしてそうなのか?
Vol.02 ソニーの6年ぶり新型カメラ「PXW-Z200」。プロの視点で見る新世代ハンドヘルドカメラ
映像の未来をデザインする組織、東映ツークン研究所。その中から誕生した「LiveZ studio」は、ゲームエンジンを用いることで撮影現場で合成映像を確認しながらスタッフ同士でイメージ共有ができるシステムだ。マーカーレスのトラッキングと新しいマスク生成技術にAIを導入し、小規模プロダクションでもバーチャル撮影が可能な現場を見学させて頂いた。