紗倉まなに憧れて、警察官を辞めてAVデビュー。常にまわりの目を気にして生きてきた、ちゃんよたはなぜAV女優になったのか。「人はいつ死ぬかわからないから、他人の目なんて気にしないで生きた方がいい」

筋肉YouTuberでAV女優、そしてプロレスラーとマルチに活躍する、ちゃんよた。昨年「BreakingDown6」に出場した際、その筋肉美女ぶりでも話題となった。元警察官でもあるちゃんよたは、パーソナルトレーナーを経て、AV女優となる道を進んだ。その決断の理由、そして「AVでの私は本当の自分」という思いについても聞いた。(全3回の2回目)

#1 高専、警察官、AV女優、プロレスラー…ちゃんよたの異色の経歴
#3 BreakingDownに出場して変わったこと、変わらないこと

筋トレは身体だけでなく、メンタルが安定する作用もある

――ちゃんよたさんはYouTubeで筋トレについての動画を上げていますが、そもそも筋トレはいつ頃から始めたんですか。

通っていた警察学校の中にジムがあって、そこで休みの日や夜の空いた時間に仲間とトレーニングをしていたんです。そこから筋トレが習慣になっていきました。

――筋トレを始めるまでは自分に自信がなかったそうですね。

あんまりなかったです。警察官時代から言いたいことも言えなかったですし。まわりには基本相談しないような人間だったので。

――そうした部分でもストレスを溜め込み、警察を辞めたわけですね。退職した後はどうされたんですか。

警察を辞めた後、高専も出ているし、理系の仕事をやってみようと就職しました。ただ、つまらなくてすぐ辞めたんです。

辞めた後、やっぱり自分は運動が好きだから、それを仕事にしようと考えて、思いついたのがパーソナルトレーナーでした。パーソナルトレーナーの学校に通いながら、個人でやっていたジムで働いてたんです。トレーナーをやり始めた頃にはYouTubeも始めました。

ただ、そのタイミングで、 コロナがちょうど流行り始めて。時間もできたので、今後自分はどうしていけばいいか、パーソナルトレーナーとしての強みはどこかって考えました。ちょうど友達に風俗嬢の子がいたことで「トレーニングが必要な人って、AV女優や風俗で働く人だったりとか、そういう体を見せる商売の人たちなんじゃ」と思いついたんです。

トレーニングは筋肉がつく以外にもメンタルが安定する作用もある。風俗嬢の友達も精神的に病んでいて、そういう仕事の人はメンタル的にも不安定だったりするじゃないですか。ボディーメイクだけでなく、メンタルも支えられるお手伝いができたら面白いなって思って。そういう人たち専門のパーソナルトレーナーになろうと考えました。

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他人の目なんて気にしないで生きていた方がよくね

――なるほど。その夢がAV女優転身に繫がったんですか?

AV女優や風俗嬢専門のパーソナルトレーナーになるなら、自分もそういう業界を経験しないと説得力がないなって思ったんです。 もともと高専時代から自分と同じく高専出身のAV女優の紗倉まなさんが大好きで、AVデビューした時に「こんな可愛い子いるんだ」ってファンだったことも大きかったです。

ジムのためにも思い切って紗倉さんと同じところで働いてみたいと思って調べてたら、今の事務所を知って、自分から応募してアダルトの世界に入りました。

――なるほど。デビューを決断するまでに迷ったり、躊躇したりはしなかったんですね。

そうですね(笑)。自分の性格がそうなんですよ。思いついたら特に考えずもせずにもう行っちゃうっていう。警察官時代の体験も大きいですね。ご遺体の脳とか臓器とかも処理していたから(#1参照)、何でもできるやと思いましたし、人はいつ死ぬかわからないから、他人の目なんて気にしないで生きていた方がよくね、ってなっちゃって。

――これまでのお話だとお母さんが何度も出てきましたが、AV転身決断の時に家族はちらつかなかった?

全然思わなかったですね。家族は大切だし、長生きしてほしいけど、所詮は他人だとも思っているので。

――自分の体を見せることに抵抗感もなかった?

ないですね。初めてのAVの撮影も緊張はしましたけど、どうしようやめようかなとか、そういうのは何もなかったです。恥ずかしくもなかったです。終わった後も無事終わってよかったという感情でした。