警察学校で成績1位だった同期が自殺したショックで警察官を辞職。高専化学科、警察官、AV女優、プロレスラー…ちゃんよたが歩んだ異色の経歴

筋肉YouTuberでAV女優、そしてプロレスラーとマルチに活躍する、ちゃんよた。昨年「BreakingDown6」に出場し話題となった筋肉美女は元警察官でAV女優という異色の経歴の持ち主でもある。陰キャだったという学生時代、警察官になるきっかけとなったストーカー事件、そして警察官時代について聞いた。(全3回の1回目)

#2 ちゃんよたが筋トレとAVで見つけた本当の自分
#3 BreakingDownに出場して変わったこと、変わらないこと

中学時代の成績は学年で10番以内、
高専では化学を専攻

――現在はジャンルを股にかけて活躍される、ちゃんよたさんですが、小さい頃はどんな子どもでしたか。

真面目でおとなしい、陰キャでした。小学校では前に出るタイプじゃなく、勉強も運動もできない。お母さんに怒られて泣きながら算数のドリルをさせられた記憶があります。

中学では入った女子バスケ部が学校のヒエラルキーが上の方だったんです。中学に入ると急に勉強ができるようになって、テストの点は学年で10番以内。学校のマラソン大会でもずっと上位にいたので、自分としては中身は陰キャなんだけど、まわりからはそう思われることはなかったですね。

――ちゃんよたさんは、その後、高専に進学します。なぜ高専だったんですか。

お母さんの希望です。お兄ちゃんも高専に通っていて、もともと理系が得意だったのもあって楽しそうだなとも思って。高専では化学系専門の学科に入っていたので、有機化学、物理化学、生物化学などを学んでいました。

――肉体派という今のイメージとは違いますね。

人と話すのが好きじゃなかったから、高専でのモノと向き合う時間は楽しかったですね。高専は陰キャがいっぱいいるので、陰キャが加速しましたね。漫画とかアニメも好きで、「ジョジョの奇妙な冒険」第5部のミスタにハマってました。16歳の時には初めての彼氏もできました。

高専は5年制なんですけど、プラス2年行くと四大卒と同じ資格が取れるんですよ。しかも学費が年間20万円とめちゃくちゃ安いので7年間通ってました。

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ストーカー刺青おじいちゃんが100件の不在着信

――当時はどんな人生設計を考えてたんですか。

卒業したら化学メーカーに勤めて、結婚してと考えてました。

ただ就活中だった21歳の頃、アルバイトしていたコンビニでストーカーに遭ったんです。早朝に働いていたんですが、そこにくる60歳くらいのおじいちゃんがいて。土木作業の服を着ていて、そこそこ身長も高く、肌も黒くて、ちょっと悪そうな感じ。
私のことを気に入ったみたいで、いつも自分が買い物をするついでにジュースやお菓子を私に買ってくれて。優しい人だなと思って、話をするうちに仲良くなったんです。

でも、そのおじいちゃんが「地元の北海道に帰らなきゃいけないけど、寂しいから電話番号を教えて」と言ってきて。ちょっと嫌だなと思ったけど、めちゃくちゃ物をもらっているし、電話番号ぐらいいいかなと教えちゃって。

そうしたら、もう毎日100件くらい電話がかかってきて。最初は電話に出て、対応してたんですけど、そんなに出られないじゃないですか。そしたら、もう不在着信、不在着信で…。

バイト先で会うかもしれないから着信拒否するのも怖くて。店におじいちゃんが来たら、裏に隠れてたんですが、そうしたらブチぎれて「いるのわかってんだ」と暴言をめちゃくちゃ吐いたり、私が店にいない時にも「ぶち殺すぞ」と電話がかかってきたり。

――それは恐怖ですね。

「俺は〇〇組に入ってるんだ」と背中にめちゃくちゃ刺青が入ってる人の写真を見せられて、ガチでそっちの人だと思っていて、このままだと殺されると思ってました。 

ストーカーが始まってから1か月くらいは我慢。でもお母さんが心配しちゃうと思ったので家族には相談できなくて。でもそういう脅迫があって耐えきれなくてお母さんに相談したら、警察へ連れて行ってくれました。

警察もすぐ対応してくれて、おじいちゃんの家に行って、接近禁止の誓約書を一筆書かせて「これ以上接近したら逮捕される可能性があるよ」と言ってもらって。それでストーカーが収まりました。それまで警察官という職業は将来の選択肢にはなかったんですけど、その出来事があって警察官っていいなと思うようになったんです。

運動もずっと好きで、警察学校はめっちゃ走らされるとも聞いていたので「鍛えられて、強くなりたい」と思って。それで卒業したタイミングで警察学校に入りました。