現地時間9月30日(日本時間10月1日、日付は以下同)、ダラス・マーベリックスは本拠地アメリカンエアラインズ・アリーナと練習施設でメディアデーに臨み、翌1日からネバダ大学ラスベガス校(UNLV)でトレーニングキャンプがスタートした。
昨季、結成2年目のルカ・ドンチッチとカイリー・アービングのガードコンビを中心にウエスタン・カンファレンス5位となる50勝32敗(勝率61.0%)の成績を残すと、2年ぶりに出場したプレーオフでも快進撃を続け、優勝した2011年以来13年ぶりにファイナルに進出。最終決戦ではボストン・セルティックスに1勝4敗で完敗したものの、開幕前の予想をいい意味で裏切るシーズンを送った。
西の王者として迎える2024-25シーズン、エースのドンチッチは「チャンピオンシップ。それがゴールだ」と意気込んでいる。
チームはオフの補強でクレイ・トンプソン、ナジ・マーシャル、クエンティン・グライムズ、スペンサー・ディンウィディーを加え、さらに手強いロスターを形成することに成功した。
アービングは2011年のドラフト同期で、アメリカ代表として2014年のワールドカップと2016年のリオデジャネイロ・オリンピックで共闘し、金メダルを勝ち獲ったトンプソンに大きな期待を寄せている。
「彼がここに来てくれたことで、僕らの夢は達成できる気がする。彼の加入は自分たちのチャンピオンシップ獲得に向けた願望へ大きな価値をもたらしている」
今季のマブズの予想スターターはバックコートにドンチッチとアービング、フロントコートにトンプソン、PJ・ワシントン、ダニエル・ギャフォードの布陣。ベンチにもディンウィディーやダンテ・エクサム、グライムズ、ジェイデン・ハーディ、マーシャル、マキシ・クリバー、デレック・ライブリー二世とタイプの異なる実力者が揃っている。
ドンチッチは2人のボールハンドラー(自身とアービング)とトンプソンによる連係が相手チームを大いに悩ますだろうと言う。
「僕とカイがボールを持っている時は、相手は基本的にクレイをカバーしきれないだろう。だって彼をワイドオープンにすれば、確実に(シュートを)決めてくるからね。だからこそ、僕らにとってスペーシングがものすごく重要になると思う」
今後マブズは8日からプレシーズンゲーム4試合をこなし、24日のサンアントニオ・スパーズ戦でレギュラーシーズン開幕を迎える。球団史上2度目の優勝に向けて充実の戦力を有するチームが、どんなスタートを切るか楽しみでならない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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