レアル・ソシエダは現地時間10月3日にヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第2節で、ベルギーの古豪アンデルレヒトを本拠地レアレ・アレナに迎える。
前節フランスでニースと1-1で引き分けたバスクのクラブは、開幕以来、非常に苦しい試合が続いていたが、9月28日のラ・リーガ第8節ではバレンシア相手に内容の伴った3-0の勝利を飾り、ようやくホームのファンに満足感を与えることができた。
この勢いを欧州の舞台にも持ち込みたいソシエダについて、イギリスのスポーツ専門サイト『Sports Mole』はプレビュー記事において、「幸運にも、ラ・レアルはバレンシア戦で貴重な勝利を収めた。久保建英がゴールを決め、その後、途中出場のオリ・オスカルソンが終盤に2得点を記録して快勝。今季初のホームゲーム勝利を挙げた彼らは、アンデルレヒトとの初対決でも、再びホームでの力強いパフォーマンスを狙うだろう」と伝えている。
一方、『sportskeeda』は「ソシエダはこのところ調子を上げており、直近の公式戦3試合で無敗(1勝2分け)、そのうち2試合は無失点。ただし、今季のホームゲーム4試合のうちの3試合を落とし、それぞれ2失点を喫している。この点を改善したいところだ」と指摘した。
両メディアともに試合結果を予想しており、前者は「ソシエダはバレンシア戦で自信を深めたはずであり、この結果を基に、木曜日も再び同様のプレーを見せて僅差の勝利を収めるだろう」としてスコアは「2-1」と予想。後者は「両チームともにこの1週間で3試合目となるため、疲労が影響するだろう。その上で、現在の国内での成績を考慮すると、引き分け(1-1)になる可能性が高い」と綴っている。
バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』も、「イマノル・アルグアシル監督率いるチームは、バレンシアとの素晴らしい試合を経て、士気を取り戻し、アンデルレヒト戦に臨む。先週末の勝利は、ドノスティアに漂っていた悪い兆候を払拭した」とポジティブな見解を示したが、同時に「圧倒的な勝利だったが、まだホームでの今季1勝目に過ぎず、彼らにはもっと多くの勝利が必要で、この良い感覚を欧州の舞台に移す必要がある」と、新たな課題を挙げた。 そして同メディアは、イマノル体制におけるソシエダのホームゲームでの勝率の低さに注目。彼が監督に就任した2018年12月以降、ホームでの連勝はわずか7回で、最後の連勝は2022-23シーズンだという。ホームでの勝利は2019-20シーズンの54.55%から下降を続け、昨季は37.5%。今季は4試合目でようやく1勝(25%)ということで、「ホームで強さを発揮して成長する必要がある」としている。
欧州カップ戦でも、ホームでの成績は良くないという。「国内リーグよりも難易度が高まるのは理解できるが…」としながらも、「イマノルの下でラ・レアルはホームで5勝(勝率33.33%)しか挙げておらず、昨季もキプロスとモルドバのチーム相手に2勝したのみである。今季は、欧州の舞台でも前進する必要があり、今回のアンデルレヒト戦をその一歩としなければならない」と指摘している。
ちなみにラジオ局『COPE』は、「勝利だけでなく、攻守両面でチームが自信を見せたという点でも、今後に向けて弾みをつけられた」とバレンシア戦の重要性を強調し、「ホン・アランブル、ナイフ・アゲルド、セルヒオ・ゴメス、マルティン・スビメンディ、そして久保らが試合の各段階で大きな貢献を果たした」と称賛したが、61分に交代出場から2ゴールを挙げたオスカルソンに対しては、得点力に難のあるチームの問題を解決するキーマンとしての期待を示した。
今夏にコペンハーゲンから2000万ユーロ(約32億円)で加入したこの20歳のアイスランド代表FWに対しては、同メディアのコメンテーターを務めるソシエダOBが「チームが必要とする決定力を発揮した」(ビシオ・ゴリス)「彼は着実にチャンスを活かしていくだろう」(アイトール・ロペス・レカルテ)と賛辞を贈り、ジャーナリストのマルコ・アントニオ・サンデ氏も「狡猾なFWであり、このような選手を有することにワクワクする」と語っている。
こうした各メディアの報道のように、バレンシア戦での勝利やそこで活躍した選手たちが今後、ソシエダをより良い流れに導くことができるか。アンデルレヒト戦での勝敗や個々のパフォーマンスには要注目である。
構成●THE DIGEST編集部
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