現地10月22日に新シーズンが幕を開けるNBA。今月に入って各チームが一斉にトレーニングキャンプをスタートさせ、開幕ムードが高まっている。
なかでも優勝候補として注目されているのが、激戦のウエスタン・カンファレンスで昨季トップシードを獲得し、さらにオフの補強に成功したオクラホマシティ・サンダーだ。
昨季の主要先発メンバーは全員26歳以下。カンファレンス最多タイの57勝を記録したチームが、多くの伸びしろを残している上に、オフに名ディフェンダーのアレックス・カルーソと好リバウンダーのアイザイア・ハーテンスタインを加えて弱点を補強したのだから、期待が高まるのは当然だろう。
そこで気になるのが、2人の新戦力を加えたことで、誰が先発ラインナップに名を連ねるのかということだ。昨季のサンダーは、82試合のうち63試合でシェイ・ギルジャス・アレキサンダー、ジョシュ・ギディー、ルージェンツ・ドート、ジェイレン・ウィリアムズ、チェット・ホルムグレンの5人を先発に起用した。
ここからカルーソを獲得するトレードでギディーが退団し、センターのハーテンスタインを加えた6人の先発候補がいることになる。
9月30日のメディアデーでは当然この点に関する質問が飛んだが、チームを率いるマーク・ダグノーHC(ヘッドコーチ)は「私が今、具体的な役割について話すことはキャンプの公平性を損なう」と明言を避けている。
現状で考えられるサンダーの開幕スターティングラインナップは、次の2通りだ。
■パターン1
PG:シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(198cm/26歳)
SG:アレックス・カルーソ(196cm/30歳)
SF:ルージェンツ・ドート(193cm/25歳)
PF:ジェイレン・ウィリアムズ(196cm/23歳)
C:チェット・ホルムグレン(216cm/22歳)
■パターン2
PG:シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(198cm/26歳)
SG:ルージェンツ・ドート(193cm/25歳)
SF:ジェイレン・ウィリアムズ(196cm/23歳)
PF:チェット・ホルムグレン(216cm/22歳)
C:アイザイア・ハーテンスタイン(213cm/26歳)
パターン1は、昨季の先発ラインナップから単純にギディーとカルーソが入れ替わったもの。各自の役割・連携は変わらずに、昨季オールディフェンシブチームに選ばれたカルーソの守備力と、3ポイント成功率40.8%を記録したシュート力がプラスされる。
パターン2は、ハーテンスタインを先発センターに据えたもの。インサイドに2人の7フッターが並ぶことで、昨季リーグ27位と課題だったリバウンドの向上が期待できる。オフェンス面では、ホルムグレンに昨季よりアウトサイド寄りでプレーすることが求められるが、彼にはその能力は十分あるだろう。また、カルーソを流れを変えるシックスマンとして起用できる利点もある。
一方で、現地メディアでは第3の案として、カルーソとハーテンスタインをともにベンチから起用し、チーム屈指のシューターであるアイザイア・ジョーをSGに入れるラインナップも提案されていた。
指揮官はトレーニングキャンプとプレシーズンゲームを通して各ラインナップの相性を見極め、開幕までに決断することになる。10月24日(日本時間25日)に敵地デンバーで迎える初戦、どんなメンバーがコートに立つのか注目だ。
構成●ダンクシュート編集部