日本女子フィギュアの未来を担うホープに熱い視線が注がれている。
15歳の島田麻央がジュニアグランプリ(GP)シリーズ第5戦ポーランド大会で今季世界最高得点となる合計224.68点で優勝。フリーでも151.57点で今季世界最高となる演技で、第1戦のラトビア大会に続きGPシリーズ連勝を収め、12月のジュニアGPファイナル(フランス・グルノーブル)に3年連続の出場を決めた。
【画像】フィギュア女子5選手が今季のテーマをイメージしたドレスで華麗に登場!
フリーでは4回転トウループとトリプルアクセルの大技2本を着氷。4回転ジャンプは回転不足と判定されたが、演技後は自信は深めた表情を見せた。
ISU(国際スケート連盟)の公式SNSには「マオ・シマダがジュニアGPシリーズのグダニスク(ポーランド)で完璧な演技を披露した! 今、彼女はさらにステップアップし、スケーティングにさらなる流れをもたらすために取り組んでいる。グルノーブルでのファイナルに向けて、この新星から目が離せない!」と日本の天才少女に絶賛のコメント。シニア顔負けの演技にぞっこんだった。
さらに公式ホームページのレビュー記事では「日本のマオ・シマダは、グダニスクで6度目(ジュニアファイナルを含めると8度目)のジュニアGPタイトルを獲得し、すでに史上最も成功したジュニアスケーターとなった。彼女はグダニスクでも輝きを放ち、2位とは約26点差で優勝し、自己ベストを更新した!」と振り返っており、大技以外ではコンビネーションを含めた7つの3回転ジャンプのクオリティ、すべて最高難度のレベル4を獲得したスピンを高く評価していた。
記事の終盤では「日本のジュニアスターであるシマダは、今シーズンのプログラムをとても楽しんでいる。特に、彼女のソフトで音楽的なスタイルを強調した、素敵なフリースケーティングはお気に入りだ」と記し、表現面の成長にも注目していた。
ISUは22年北京五輪後、フィギュアで冬季五輪などに参加できる選手の年齢制限を現行の15歳から17歳以上に変更することを決定。新シーズンが始まる7月1日より前に、17歳に達することが条件となった。よって、2008年10月30日生まれの島田は26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪シーズンが始まる25年7月1日は16歳で迎えるため、同五輪には出場できない。
最短でも2030年冬季五輪からの参加となる島田。とはいえ、ジュニアカテゴリーで”無双状態”を続ける彼女の高いポテンシャルに世界は高い関心を抱いている。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】フィギュアスケート2024/25シーズン開幕前にトップ選手たちがドレスアップで華やかに登場!
【関連記事】「全力で失敗して」5月に現役引退した宇野昌磨の願い。初のMC業で伝えた五輪プレシーズンの”心得”に盟友が感激「めっちゃ大人になった」
【関連記事】26年ミラノ五輪を目指す日本の男女フィギュア10選手が集結! 世界女王・坂本花織「CHANGE」 鍵山優真「大人っぽく情熱的に!」