パリ五輪バスケットボール男子日本代表の河村勇輝は現地10月3日、NBAメンフィス・グリズリーズの開幕前キャンプ3日間を終えた。開幕ロスター入りが日本のファンから期待されている河村だが、その注目度はもはや日本だけのものではないようだ。
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韓国のネットメディア『OhmyNews』に現地9月30日、「大谷と勇輝、スポーツの常識を破る日本人アスリート」との記事が配信された。スポーツコラムニストのキム・ジョンス氏は記事内で「アジアのトップスポーツ大国を挙げるとしたら、日本を外すわけにはいかない」とし、MLBロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平と河村の名前を挙げた。
以前はイチローを超えるアジア人メジャーリーガーは当分の間現れない、というのが多くの野球ファンの見方であったものの、“二刀流”「50本塁打-50盗塁」など常識を破る活躍を見せた大谷がその座につこうとしているとし、常識を破る、という面で河村も同様のことを達成するポテンシャルがあると主張した。
「“歩く万里の長城”ヤオ・ミンと“リン・サニティ”をもたらしたジェレミー・リン以来、最もホットなアジア人プレイヤーと言っても過言ではない。彼の若さ、成長の可能性、そして彼がアジアのバスケットボールシーンに残した特別な影響を考えると、楽しみな選手であることは明らかだ」と期待の言葉をかけた。
また、「バスケットボールでは、身長は絶対的なものだが、身長172㎝の勇輝の試合を見た人は考えが変わるかもしれない」としパリ五輪、NBAの「最優秀守備選手」で身長216㎝のルディ・ゴベアと同投票2位で身長224㎝のヴィクター・ウェンバンヤマらと対峙しながら29得点、7リバウンド、6アシストを記録した一戦を挙げ、「フランス軍団を相手に堂々とチームをけん引し、シューティングでも貢献した。河村のプレーは世界中のファンに感動を与えた」と身長の壁を破ってNBAのスターらと互角に争った点を評価した。
そして、「彼が国籍や人種に関係なくNBAで成功することができれば、バスケットボールの歴史において非常に特別な意味を持つことになる」と標準的な身長を持つアジア出身選手のパイオニアになることを期待した。
構成●THE DIGEST編集部
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