「最も感銘を受けたのはディフェンス」シクサーズ指揮官が新顔ジョージの守備力を絶賛「コツを熟知している」<DUNKSHOOT>

 現地時間10月1日(日本時間2日、日付は以下同)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズはバハマのパラダイス・アイランドでトレーニングキャンプをスタートさせ、新チームが本格始動した。

 ビッグマンのジョエル・エンビード、今夏再契約したポイントカードのタイリース・マキシーが主軸を務めるチームは、今オフに積極果敢な動きを見せ、ポール・ジョージ、ケイレブ・マーティン、エリック・ゴードンらを獲得。ケリー・ウーブレイJr.やカイル・ラウリーとも再契約を締結して、豪華ロスターの形成に成功した。

 キャンプ2日目を迎えた2日、ニック・ナースHC(ヘッドコーチ)は「どのコーチも言うと思うが、ツーウェイ(攻守兼備)のウイングプレーヤーはどれだけたくさんいても十分とは言えないんだ」と切り出し、ジョージを称えていた。

「今日も何度かあったんだが、我々は彼にボールを託し、スターレベルの選手が仕事を果たす。それは見ていて一段階レベルが上がったと感じるものだった。すごくクールなこと。クォーター終わりや試合終盤、クラッチタイムでこのチームを助けてくれるだろう」
  これまでインディアナ・ペイサーズ、オクラホマシティ・サンダー、ロサンゼルス・クリッパーズで看板選手を務めてきたジョージは、平均20.0点以上が計算できるオールラウンダーだけに、エンビードとマキシーと並んでビッグ3となって活躍することが期待されている。

 そのシクサーズの今季予想スターターは、マキシーにウーブレイJr.、ジョージ、マーティン、エンビードの布陣。複数ポジションをカバーできるウイング3選手の質が高いことも魅力のひとつだ。

 そうした中、指揮官はジョージのディフェンス面も高く評価していた。

「おそらく最も感銘を受けたのは彼のディフェンスなんだ。彼はまさに我々が必要としていること、しかもまだ教わりきれていないことをやっている。彼はどこにいようとも、どうすればいいのか、ディフェンスのコツを熟知しているよ」

 はたしてジョージは、シクサーズ優勝のラストピースとなれるのか。攻守両面でのハイパフォーマンスに期待したい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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