日本が誇るモンスターの年内最終戦に機運が高まっている。
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥とIBF、WBO同級1位のサム・グッドマン(オーストラリア)の4団体王座防衛戦が12月24日に東京で行なわれる契約が最終局面に入っていると、米スポーツ専門局『ESPN』が報じた。
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絶対王者の次戦決定の時が刻一刻と迫っている。井上は去る9月3日に東京・有明アリーナで、元IBF同級王者のテレンス・ジョン(TJ)・ドヘニー(アイルランド)を7回TKOで撃破し、2度目の王座防衛に成功した。その後、所属する大橋ジムの大橋秀行会長が12月後半に次戦を闘うことを明言。ESPNによれば、両陣営による細部の契約が最終調整に入り、公式発表は近日中に行なわれる予定だという。
同局のスクープにより、日本だけでなく世界中のメディアが一斉に反応を示している。ボクシングをはじめ総合格闘技やプロレスなど、あらゆる格闘技を取り扱う豪州のニュースサイト『Fightmag』は「ナオヤ・イノウエは12月24日に東京でサム・グッドマンを相手に次の王座防衛戦を実施する予定だ。4階級制覇を果たした日本の世界チャンピオンは、誰もが認めるスーパーバンタム級のタイトルを懸けて無敗のオーストラリア人ボクサーと闘う」と紹介。19戦19勝(8KO)と母国では無敗を誇るグッドマンが異国で臨む初のタイトルマッチに強い関心を寄せている。
また、ESPNのボクシング・ジャーナリストであるマイク・コッピンジャー氏は自身のXに「イノウエは、今回もクリスマスイブに王座防衛戦が義務づけられている。グッドマンはエキサイティングなスタイルであり、非常に過小評価されている」と記し、右構えでワンツー主体の正統派ボクサーのポテンシャルを高く評価。展開次第ではサプライズを起こす可能性を示唆している。
井上への指名挑戦権を持つグッドマンは、5月6日に東京ドームで井上が元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで倒した試合を直々に来日して視察。試合後には直接リングに上がり、井上との対戦に意欲を示していた。
ESPNの記事では「ナオヤ・イノウエは、来年にはアメリカでの試合に復帰する」と、”聖地”ラスベガスで3度目のリングに上がる計画も進められている。将来のフェザー級転向を視野に入れている無敵のモンスターにとって、今年3度目の出陣は近い。
構成●THE DIGEST編集部
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