2024－25シーズンのNBAにおいて、大きな注目を集めているチームのひとつがフィラデルフィア・セブンティシクサーズだ。
2022－23シーズンのMVPジョエル・エンビード、昨季オールスター初出場を果たした俊英タイリース・マキシーの強力デュオを擁するチームは今夏、FA市場に出ていたなかで最大のビッグネームだったポール・ジョージを獲得。リーグ最高級のビッグ３を形成し、優勝候補の一角として目されるようになった。
新生シクサーズは現地時間10月１日（日本時間２日、日付は以下同）、バハマのパラダイス・アイランドでトレーニングキャンプを開始。開幕に向けて調整を行なっている。今季でキャリア15年目を迎えるジョージは、キャンプでのシクサーズの状態、特にディフェンスに好感触を抱いたという。
「このチームを見た時の第一印象に、俺たちのディフェンスが優れていることが挙がるね。俺、ケイレブ、ケリーのディフェンスは、相手に対してペリメーターでカオスを引き起こしているんだ。キャンプの最初の数日間でそう思ったね。俺たちがいることでフロアを収縮し、相手をシャットダウンできる。本当に、ペリメーターで相手を封じ込めることができるんだ」
今季のシクサーズはエンビード、マキシー、ジョージのビッグ3に加え、ケリー・ウーブレイJr.と新加入のケイレブ・マーティンがスターターを務めると予想されている。そのなかでジョージは、自分を含めペリメーター・ディフェンスの評価が高いウイング３選手の名前を挙げ、シクサーズの守備がいかに強力かを語った。
ここからチームはプレシーズンゲームを数試合こなし、23日のミルウォーキー・バックスとの開幕戦から82試合の長丁場がスタートする。ジョージの加入は、攻守両面でシクサーズへポジティブな要素をもたらすに違いない。
文●秋山裕之（フリーライター）
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