現地10月6日、ロサンゼルス・ドジャースはサンディエゴ・パドレスと地区シリーズ第2戦を戦い、2対10で大敗。対戦成績は1勝1敗のタイとなった。1番・指名打者で先発出場した大谷翔平はパドレス先発ダルビッシュ有の前に3打数ノーヒットと完全に抑えられた。
前日はポストシーズン初のホームランを放つなど、2安打3打点の活躍でチームの勝利に大きく貢献した大谷。1点ビハインドの第1打席でダルビッシュと対峙すると、打席に入る直前に大谷はヘルメットのつばを右手で触り、マウンドに立った右腕に向かって挨拶。ダルビッシュも頷き返すシーンもあった。
勝負はカウント2-2から、外角低めのスライダーでダルビッシュが大谷から空振り三振を奪う。続くムーキー・ベッツには初球を捉えられ、ダルビッシュはホームランを覚悟。左翼フェンス際まで届く大きな当たりだったが、左翼手ジュリクソン・プロファーがギリギリのところでスーパーキャッチ。味方の超ファインプレーに助けられた右腕は胸をなでおろした。
パドレスは2回表に1死三塁から8番デービッド・ペラルタの2ランで追加点。その裏、ドジャースは連打と四球で無死満塁のビッグチャンスを作るが、ここはダルビッシュが犠牲フライによる1点だけにとどめた。
2点ビハインドの3回裏、1死走者なしでダルビッシュと2度目の対戦を迎えた大谷。すべて変化球で攻められ、最後は外角低めのスプリットに手を出し一ゴロに打ち取られた。
6回表にジャクソン・メリルの適時打でリードをさらに広げたパドレス。なんとか追い付きたいドジャースはその裏、大谷が先頭で登場。ダルビッシュの緩急をつけた投球術に翻弄されフルカウントまでいくと、6球目117キロのカーブにタイミングを外され、ボテボテの投ゴロに倒れた。ダルビッシュはこの回も三者凡退に打ち取り、わずか69球と省エネ投球で強力打線を抑える。
パドレスが4対1でリードして迎えた7回には、ドジャー・スタジアムが不穏な事態になる場面も。ドジャースの攻撃が始まる前に左翼手プロファーのもとにドジャースファンからボールが投げつけられた。直撃は免れたが、プロファーは怒りを露わにしてパドレスのシルト監督やナインが三塁塁審の元に詰め寄り、一時球場は騒然となった。
異様な雰囲気のなかで試合は再開。ダルビッシュは先頭のテオスカー・ヘルナンデスに四球を与えたが、後続を落ち着いた表情で打ち取り、この回を投げ終えて降板。強力打線を3安打1失点、82球で封じた。
ベテラン右腕の奮闘に味方打線も後押しする。パドレスは8回表、2死一塁からメリルがこの回から登板したドジャース4番手ライアン・ブレイシアから2ラン、続くザンダー・ボガーツが交代したばかりのマイケル・グローブからソロ弾。怒涛の一発攻勢でドジャースをさらに突き放した。
大谷は8回裏、2番手左腕タナー・スコットの156キロ超の速球の前にあっけなく三球三振。この日は4打数ノーヒットに終わった。
パドレスは9回にも2本のアーチを放ち、計6本のホームランでトドメを刺した。白熱した初戦とは一転し、第2戦はパドレス打線のド派手な花火が打ち上がり、ドジャースを圧倒した。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「可愛いが大渋滞」ドジャース大谷翔平、愛犬デコピンと真美子夫人が並ぶ姿に日米ファン大反響「マミコさんの笑顔見れた」
【関連記事】「えっ!? いたの!」ド軍を地区S先勝に導いた大谷翔平、同点3ランに”米大物ハリウッドスター”大興奮! ノリノリ生観戦をLA写真家が激写
【関連記事】大谷翔平に打たれたのは「最悪の球じゃない」 痛恨の3ラン被弾の相手右腕はお手上げ…「偉大な打者なのは明らか」