「最高の選手が活躍できなければ、勝つのは難しい」大谷翔平のドジャース、“恥ずべき”大敗に「全体の責任だが、とくに目立った5選手は…」米メディア名指し

 現地10月6日、ロサンゼルス・ドジャースはサンディエゴ・パドレスとの地区シリーズ第2戦を戦って2対10と大敗。成績を1勝1敗とした。

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 ドジャースは序盤からパドレスに得点を許した。1回に2番フェルナンド・タティースJr.にソロ本塁打を浴びると、2回には8番デビッド・ペラルタに2ラン。6回には5番ジャクソン・メリルに適時打を許し、8回と9回にもそれぞれ3点を奪われて10失点と、投手陣が踏ん張り切れなかった。

 打線も10安打を放って7対5で勝利した前日から一転、わずか5安打・2得点に抑え込まれた。「1番・DH」で出場した大谷翔平は4打数無安打、2三振。チームも7回まで投げたパドレスの先発ダルビッシュ有から1点しか奪えなかった。

 本拠地での手痛い敗戦に米メディア『FanSided』は、「ドジャースがパドレスに“恥ずべき”敗戦。チーム全体の責任であるのは明らかだが、とくに次の5人は目立った」として、敗因に5選手の名前を挙げた。

 ひとり目が1対4の状況で8回表に、4番手として登板したライアン・ブレイジャーだ。「ドジャース打線の火力を考えれば、試合はまだ終わっていない状況だった。しかし2死からマニー・マチャドに安打を許し、メリルに2ランを打たれた。これで事実上、決着がついてしまった」と、中継ぎの被弾が分岐点だったと指摘した。

 2人目は「最大のチャンスを活かせなかった」トミー・エドマン。1対3で迎えた2回裏、1死一、二塁で打席に立ったエドマンが一直併殺に倒れてしまい、好機を活かせなかった。
  3人目に挙げたのはムーキー・ベッツだった。「球界最高選手のひとりとみなされているが、近年のポストシーズンでの成績はらしからぬものだ。2022年10月14日の敵地でのパドレス戦で安打を放って以来、22打数無安打。単純な事実として、ドジャースにはムーキーの力が必要なのだ」と、主力の不振を敗因に挙げた。

 4人目は大谷だった。「ついにスーパースターがプレーオフに登場した。ポストシーズンのデビュー戦で期待を裏切らない3ラン本塁打。しかし2戦目では活躍できなかった。ナ・リーグのMVP有力候補は4打数無安打・2三振で、ダルビッシュ有との対戦は厳しいものになった。ドジャースにとってチーム最高の選手が活躍できなければ、試合に勝つことは難しい」と、大黒柱の大谷に当たりが出なかった点を指摘した。

 5人目はドジャースの先発ジャック・フラハティ。「タイラー・グラスノーやクレイトン・カーショウがプレーオフに登板できない状況になり、フラハティの必要性が一気に高まった。しかしチームの期待に応えたとは言い難い内容だった。10月にドジャースが勝つためには、先発の駒不足を考えると、事実上のエースのフラハティがこれ以上の投球をしなければいけない」と、5回1/3、90球、被安打5、被本塁打2、4失点の先発投手に戒めを込めた。

 1勝1敗としたドジャースは現地8~9日、パドレスの本拠地ペトコ・パークに乗り込んで2連戦。先に3勝したチームがリーグ優勝決定シリーズに進出する。

構成●THE DIGEST編集部

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