現地時間10月６日に行なわれたリーグアン第７節、スタッド・ドゥ・ランス（以下ランス）はモンペリエを４-２で下して連続無敗を６試合（４勝２分け）に伸ばした。
好調なシーズンのスタートを切ったランスは、このホームゲームでも幸先良く開始６分にマーシャル・ムネツィが“肩シュート”で先制点を挙げ、25分には中村敬斗が敵陣で浮き球を上手くコントロールし、複数のマーカーを右に流れながらかわしてシュートコースを見つけると右足を振り抜き、ゴール左隅に突き刺して加点。37分に１点を返されるも、57分に中村のクロスがウマル・ディアキテの頭にぴったり合ってリードを再び広げると、後半アディショナルタイムに両チームともに１点を加えている。
１ゴール・１アシストの活躍を見せた中村は、これでリーグ連続得点を４試合に伸ばしたが、これが2014年のバンジャマン・ムカンジョ以来の偉業であることを紹介したクラブのSNSは、「なんというゴールだ！ 日本人FWはペナルティーエリアの外から強烈なシュートを放ち、相手ゴールに一直線に突き刺さった！」と彼の得点場面を伝え、公式サイトは「鮮やかなシュート」と称賛した。
リーグアン公式サイトからも「見事なシュート」と賛辞を贈られた背番号17に対する現地メディアの報道では、スポーツ紙『L’EQUIPE』が「中村は華麗なプレーで追加点を挙げると、57分には再び左サイドで重要な役割を果たし、彼のクロスがディアキテの頭に完璧に合い、決定的なゴールが生まれた」とレポートしている。
日刊紙『LE FIGARO』は「今節のベスト５ゴール」に中村の一撃を加えることはなかったが（ランス対モンペリエ戦からはアルノー・ノルダンの２点目が選出）、「見事なシュート」「クラブのための素晴らしいゴールを挙げるなど、際立ったプレーを披露した」、『ouest france』紙は「中村によるテクニカルなプレーでの追加点」と、それぞれポジティブに評した。
サッカー専門サイト『Made in FOOT』は、10点満点の採点でムネツィと並んで両チーム最高の「７」を彼に与え、また「マン・オブ・ザ・マッチ」にも選定。「彼の名前を挙げないのは難しいほど、チームにとって非常に貴重な存在だ。４試合連続でゴールを決めただけでなく、ディアキテに完璧な得点機を提供するなど、正確なプレーも披露。左サイドでの彼のドリブル能力は相手に痛手を与え、またゲームビジョンも優れている。伊東純也との相性は素晴らしく、彼らは相手にとって大きな脅威となった」と寸評を綴っている。
『maxifoot.fr』は、同日の欧州サッカーにおける印象的なニュースをセレクトして伝える記事の中で、「ランスが強い印象を与えた」ことを挙げ、「ムネツィと中村の得点によってチームが良いスタートを切った」と綴り、「ランスは相手にとってなかなかの強敵である」と記事を締めた。
最後にランスの地元スポーツ専門サイト『sport club』は、中村の得点・アシスト場面を「焦ることなくテクニックを駆使しながら、冷静な判断力を発揮する好パフォーマンス。相手のクリアミスを利用し、ゴール前20メートルの位置からボールを奪うと、相手DF陣をかわして素晴らしいシュートを放ち、ホームスタジアムを興奮に包んだ」「スローインからの何気ないプレーで、オフサイドラインぎりぎりの位置にいたディアキテに美しいクロスを送った」と報じている。
構成●THE DIGEST編集部
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