メジャーリーグのプレーオフが始まり、ワイドショーや情報番組はドジャース大谷翔平選手の話題で持ち切りとなっている。これまであまりプロ野球に関心がなかったコメンテーターも、何かしら発言を求められているが、タレントの石原良純が放った“大谷評”があまりに適当すぎるとして、日本ハムファンから大ブーイングを浴びている。

 10月7日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」では、10月5日(日本時間6日)に行われたドジャースとパドレスの第1戦を取り上げ、5打数2安打1本塁打3打点と大活躍した大谷選手に注目。現地メディアの「大谷翔平がドジャースを2022年以来初のプレーオフ勝利に導いた」「初めてのプレーオフでホームランと最高のバット投げで強烈な印象を残した」という称賛の声を紹介した。これを受けて良純は、「大谷選手ともなると『打席に立てば勝手に集中できる』。そういう男、頼りになる男ですよね」と述べて、2023年のWBCの活躍に触れると、こう続けた。

「大谷が出てくる。何かしてくれる。大谷が投げる。何かしてくれる。2017年だったっけ? 日本ハムが優勝した日本シリーズ。あれなんか大谷のためのシリーズみたいだった。短期決戦での集中力、ベストパフォーマンスをやってのける。本当、頼りになるね」

 これにMCの羽鳥慎一アナウンサーは「良純さんもそれくらい集中してほしいですね」と笑いを誘っていたが、良純の発言にSNSでは《あの日本シリーズが大谷のためのシリーズ?》《良純は何を勘違いしているんだ?》《レアードの爆発を知らんのか》などと怒りの声が…。日本ハムを応援し続けているスポーツライターが語る。

「良純さんが言っていたのは2017年ではなく、2016年の日本シリーズ。日本ハムが広島に2連敗しながら、敵地で3連勝して日本一を手繰り寄せたシリーズで、覚えている野球ファンは多いはず。良純さんは『大谷さんのためのシリーズ』と言っていましたが、シリーズMVPを獲得したのは、満塁弾を含む3ホーマーを放ったレアードで、西川遥輝、中田翔、バースの3名が優秀選手賞を獲得。大谷選手は第1戦で先発するも6回3失点で敗戦投手になり、打撃面ではシリーズ打率3割を超えたものの、それほど存在感を発揮することはできませんでした。まるで大谷選手が日本ハムを日本一に導いたかのような発言は明らかなミスリードと言えます」

 大谷選手を称賛するのは結構だが、過去のデータをしっかり頭に入れてからコメントしてほしいものだ。

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