アメリカのメジャーリーグはプレーオフに突入し、西地区1位のドジャースと同2位のパドレスによるナ・リーグ地区シリーズが佳境を迎えている。

 日本の情報番組はドジャース大谷翔平選手に多くの時間を割いているが、どうしてもドジャース贔屓になりがちだ。そんな中、10月7日放送のTBS系「ひるおび」ではパドレスを“敵”と称して、多くの視聴者をドン引きさせる一幕が見られた。

 この時点でドジャースの戦績は1勝1敗。10月8日(日本時間9日)の第3戦から、試合の舞台はパドレスの本拠地であるペトコ・パークで行われているが、司会の恵俊彰は「上(リーグチャンピオンシップ)に行けりゃいいわけですからね。3つ勝ちゃいいわけですから」とコメントし、落語家の立川志らくに話を振ると、志らくは「ん?」と虚をつかれた様子だったが、「いやいや、敵地に行って負けなきゃね」として、「野球ってピッチャーですからね」と語っていた。

 番組では、ドジャースが3連敗を喫した昨年の地区シリーズに触れて、恵が「お願い。頼むから、あと2つ」とドジャースの勝利を祈るジェスチャーを見せると、進行役の男性アナウンサーが「あと2つ、どんな戦いになるんでしょうか。今後ですけど、次の戦いは敵地なんですよね」と説明して、CMへと突入。SNSでは《また敵地って言った》《敵って言うな》《本拠地と言ってほしい》《パドレスにはダルビッシュや松井もいるのに…》といった反応が見られた。

「スタジオでは志らくさんが『ドジャースが敗退したら番組でやることがなくなる』といった趣旨の発言をしていましたが、番組としてはなるべく長く大谷選手の話題で尺を稼ぎたいところ。そとはいえ、相手チームのパドレスにはダルビッシュ有投手や松井裕樹投手もいるので、“敵地”という表現に多くの視聴者が違和感を抱くのも当然かもしれません」(メディア誌ライター)

 番組視聴者は主婦層がメインであることもあって、1日も早くドジャースの終戦を願う視聴者は少なくないかもしれない。

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