今夏加入の名古屋DF徳元悠平がチームにもたらすものとは? 指揮官の回答は横浜戦で3Aをマークしたキック精度ではなく…【ルヴァン杯準決勝第1戦】

[ルヴァンカップ準決勝第1戦]横浜 1-3 名古屋/10月9日/日産スタジアム

 名古屋グランパスは10月9日、ルヴァンカップ準決勝第1戦で横浜F・マリノスと敵地で対戦し、3-1で先勝した。

 この試合で名古屋を勝利に導いた立役者は、左ウイングバックで先発した徳元悠平だ。3分の椎橋慧也、14分の三國ケネディエブスの得点をCKから、そして76分の山岸祐也のチーム3点目を左足クロスでお膳立て。全3ゴールに絡んでみせた。
【動画】徳元の左足クロスから、試合を決定付ける山岸のチーム3点目!
 試合後、「相手に多少の主導権を握られましたけど、集中力を切らさず、チームとしてやるべきことをしっかりと最後までやってくれた。立ち上がりに良い入りができたのと、徳元は非常に良いボールを蹴るので、うちの武器を活かして得点を取ることができた」と振り返った名古屋の長谷川健太監督は、3アシストをマークした29歳の活躍に「今日は言うことなしです」と賛辞を贈る。

 一方、徳元のキック精度に関する評価について指揮官は「良かったり悪かったりするので、今日はたまたま良かった」と少し厳しめだったが、それも愛情表現のひとつであったのだろう。

 今夏にFC東京から期限付き移籍で名古屋に加入した徳元は、リーグ戦(第29節・アルビレックス新潟戦/〇3-0)でも精度の高いクロスでアシストを記録するなど、自らの強みを発揮してチームの勝利に貢献している。

 そんなDFが名古屋に何をもらたしているのかという問いには、長谷川監督は左足のキック精度ではなく「明るさ」と回答し、「陽気なので、本当に夏に来たの? っていうほどチームに馴染んでいる。ほんわかしていて、みんなを和ませてくれる存在なので、その効果は非常に大きい」と続ける。

 それに対して徳元も、自身のストロングポイントのひとつに「周囲を安心させられる笑顔」を挙げる。背番号55の活躍の裏には、コミュニケーション能力の高さもあると言えるだろう。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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