日本代表は現地時間10月10日、2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選でサウジアラビアと敵地で対戦する。
2戦2勝・得点12失点0で首位に立っている「サムライブルー」は、今年初めのアジアカップ(準々決勝敗退)を終えて以降は6戦全勝を飾り、そのうち4試合で5点差以上、そして全てクリーンシートと、アジアのライバルたちに対して文句なしの結果を残しているが、今月はサウジ戦、さらに15日は埼玉でのオーストラリア戦と、グループCでは最も手ごわいであろう2チームとの連戦という正念場を迎える。
現在、潤沢な資金力をバックにワールドクラスのスター選手を次々に国内リーグに招聘して世界的に注目を集めるとともに、2034年W杯を含む数々の国際イベントを招致するなど、サッカー界全体が活気づいているサウジは、今予選ではここまで1勝1分けで2位につけている。
ここまで日本が10勝1分け5敗という通算対成績を残しているサウジは、EURO2020(コロナで2021年に開催)で母国イタリアを2度目の欧州王者に導いたロベルト・マンチーニが指揮官に就任したが、この名将の下では苦戦が続いており、アジアカップは16強止まり、W杯予選でも2次予選はヨルダンの後塵を拝して2位通過、そして今ラウンドの第1節ではホームでインドネシアに1-1で引き分け、第2節中国戦は終了間際に辛うじて逆転勝利を飾っている。
こうした状況下で、母国メディアの論調は厳しいものとなっており、日刊紙『Al Jazirah』は「ジッダで開催される日本戦はこのラウンドで最も注目される一戦であり、国内の期待は高まっているが、一方でマンチーニ監督は窮地に立たされている」と報道。「この試合は非常に困難なものとなるだろうが、それは抜群の得点力を誇るサムライたちの強さ以外にも、多くの要因による」として、主力選手の負傷や出場停止、そして指揮官の不可解な選手選びに言及した。
そして最後は、「2022年カタールW杯予選の日本戦(1-0)で決定的なゴールを決めたフィラース・アル=ブライカーンの準備が整っていることを願っている。あのゴールは、ジッダの『光の宝石』の中で生まれたが、マンチーニの下でも同様のゴールは生まれるのか。日本の脅威を乗り越え成功を手にできるのか、あるいは失敗して新たな試練を強いられることになるのか、指揮官の手腕が試される時だ」と綴っている。
このカードについては、他国のメディアも注目して展望を行なっており、英国のスポーツ専門サイト『Sports Mole』は「直近の4試合で2勝ずつしていることから、接戦になると予想できるが、失望の結果に終わったアジアカップ以降続いているサムライブルーの連勝を無視するのは難しく、アウェーチームが勝点3を獲得するだろう」として、結果予想は日本の1-0での勝利とした。
また同じアジアのメディアでは、インドのスポーツ専門サイト『KHEL NOW』が「日本にとって、ここまでの予選の中で最も厳しいものとなるだろう」と指摘しながらも、「両チームともにアジア屈指の強豪だが、日本はここまで素晴らしい成績を残しており、また過去のサウジとの直接対決でも圧倒的な成績を収めているため、この試合でも優位に立つと考えられる」と記し、「サウジ2-4 日本」という点の取り合いを予想した。
なお同メディアは、日本のキーマンに守田英正を挙げ、「予選での好調を維持し、日本が完璧なスタートを続けるために貢献しようとしている。スポルティングのMFは、その多才さ、視野の広さ、そして豊富な運動量で知られている。本格的なボックス・トゥ・ボックスのMFであり、攻守両面で顕著な貢献ができる。先月のバーレーン戦では2ゴールを決めており、自信に満ちているだろう」と期待を寄せている。
構成●THE DIGEST編集部
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