元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂が10月11日、金曜コメンテーターを務める「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。花粉症の治療法について、医師である専門家の意見を否定し、ネット民から批判が殺到した。

 番組では、朝晩の寒暖差の大きさなどが原因となって発症する「咳ぜんそく」を特集。寒暖差によって気道が刺激されると咳き込み、咳がなかなか止まらなくなることもある。ゲスト出演した呼吸器やアレルギー症状などを専門する医師によると、治療には気管の炎症を抑える吸入ステロイド薬を使用し、極めて微量であるために安全性は非常に高いという。

 一茂は「微量であっても、(ステロイド薬の)吸入で効くということですよね。経口投与でなくても」と確認した後、「先の話になるけど、女房が花粉症デビューしてから10年ほど経つ。花粉症もご存知のように気管内で炎症が起きて気道を塞いで呼吸が苦しくなるじゃないですか。どうしてもステロイドを大量に使う部分がある。もしかすると吸入に変えたほうがいいかもしれないですね」と尋ねた。

 専門家の医師は「いやいや、花粉症は基本的には抗アレルギー薬ですけど、そこからぜんそく発作になった場合は吸入のステロイド薬。本当に入院が必要なくらいの呼吸困難になった場合は経口のステロイド薬を使いますが、それも短期間だけ。花粉症そのものにはステロイドの飲み薬は基本的には使わない」と答えた。

 ところが、一茂は「それは先生、残念ながらあるの。経口のステロイド薬を使うところもある」とまさかの反論。

 ネット上では《医者に対して「残念ながらある」と自信満々に言ってのける一茂》《一茂さん、また始まったな。知ったかぶりで専門家に噛み付く》《一茂さん、医者じゃないんだから》といった声が上がり、視聴者の反感を買ったようだ。

「専門家に対して、医療関係者でもない今回の一茂の発言内容は、視聴者から批判されるのも理解できます。むしろ一茂の『吸入に変えたほうがいいかも』などとの説明から、一茂の妻が花粉症治療で経口ステロイド薬を大量に使用している可能性があり、専門家が否定しているだけにそちらの方が心配になってしまいました」(医療系ライター)

 いずれにせよ、一度専門医に「いやいや」などと言われたことで、一茂の負けず嫌いが出たのかもしれない。

石田英明

【写真ギャラリー】大きなサイズで見る