「強い気持ちで打席に立てれば、いい仕事ができる」大谷翔平が第5戦に向けて自信! ダルとの対戦を「楽しみにしている。どういう状況でもうまく投げられる強さがある」とリスペクトも

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が現地10月10日、サンディエゴ・パドレスとの地区シリーズ第5戦の前日会見に出席した。5戦3勝制の地区シリーズでドジャースは初戦を取ったものの、第2戦、第3戦を落として崖っぷちに立たされたが、第4戦に8対0で勝利。シリーズ成績を2勝2敗とした。

【動画】ドジャースがパドレスに8対0で快勝! 地区シリーズ第4戦のハイライト

 敵地での第4戦の勝利について大谷は、「試合前の雰囲気も良かったですし、それがゲームにもいい影響を与えていたのかなと思うので、いいゲームだったなと思う」と語り、さらに、「点を取った後も、もっと取れる、もっと取れるっていう雰囲気でしたし、ディフェンスに関しても、ブルペンが素晴らしい仕事をしてくれた。全員でつかみ取った勝利だと思うので、それを継続できれば明日も必ず勝てるんじゃなないかなと思います」と振り返った。

 米記者の質問は、大谷がグラウンド上で見せる感情的な一面に集まった。とくに今年は感情を現わす場面が多いと問われると、「長いシーズンと戦い方と(プレーオフの)短期決戦は少し違うと思うので、それが多くの選手が感情的になる理由じゃないか」と返答。感情的になる自分に驚いているかとの質問には、「んー、びっくりはしていないですかね」と苦笑いし、「それも含めて自分なので。感情的になるのはいいとか悪いとかではなく、相手にリスペクトを持ちつつ、チームを鼓舞するような感情はいいかなと思います」と語っている。

 第5戦のパドレスの先発は、第2戦で3打数無安打、1三振に打ち取られたダルビッシュ有だ。「前回(第2戦)は素晴らしいピッチングでした。これひとつということなく、まんべんなくうまく投球できるのが一番の素晴らしい点かなと思いますので、明日は(山本)由伸との投げ合いもありますし、どういうピッチングをされるのかなと。プレッシャーもあるとは思うんですけど、個人的に楽しみにしています」と、今シリーズ2度目の対戦を心待ちにしている心境を明かした。

 さらにダルビッシュについて、「その時その時で合わせていくのがうまい投手だと思います。ひとつの型に収まることなくというか、どういう状況でもうまく投げられる強さがある。自分もそこに対応していきたいし、チーム自体も対応していくというのが一番大きなこと」とも語っている。
  盗塁について聞かれた大谷は、「基本的にシーズン中でもポストシーズンであっても、どういう時でも走れるときに走っているので、明日もそうですし、開幕の1戦目でもそうです。盗塁に関してはやることは変わらないので、明日も(塁に)出たら積極的に狙っていきたい」と回答した。

 勝てばリーグ優勝決定シリーズに進出、負ければ今シーズンは終了する第5戦に向けては、「昨日(第4戦)からの継続だと思うので、その前(第3戦後)にも言いましたけど、2連勝するだけだと思っていますし、(現状)1勝を取っただけなので、(第5戦は)その後半戦だと思ってます」と語った。

 WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝のような重要な大舞台で活躍できる秘訣を問われると、「戦い方の違いはあると思いますけど、あまり多く考えずに、自分のやることに徹したいと思っていますし、チームとして勝つことを大前提に、そこにどれだけ自分が貢献できるのかを大事にしたい」と話している。

 第1戦と第2戦に続き、第5戦はドジャー・スタジアムでの試合となる。「大声援によって僕よりも相手にプレッシャーがかかると思う。僕自身は味方が多いし、自信を持って打席に立ちたい。相手に負けることなく、強い気持ちを持って打席に立てれば、いい仕事ができるんじゃないかなと思います」と本拠地での一戦に自信をのぞかせた。

構成●THE DIGEST編集部

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