MLBポストシーズン地区シリーズも佳境を迎え、リーグ優勝決定シリーズの顔ぶれも固まりだした。ヒューストン・アストロズやフィラデルフィア・フィリーズなど優勝候補が姿を消していく中、いわゆる“金満球団”ではない低予算チームが善戦している例も見られる。
【画像】大谷翔平&真美子夫妻の“仲睦まじいツーショット”写真を厳選してお届け! 愛犬デコピンも登場 MLB各球団の給与支払い総額が掲載されているデータ分析サイト「SPOTRAC」によると、現在ポストシーズンに残っているチームの給与支払い総額は以下の通り(10月11日現在)。
1位→ニューヨーク・メッツ(317,778,899ドル、ナ)
2位→ニューヨーク・ヤンキース(309,434,607ドル、ア)
5位→ロサンゼルス・ドジャース(241,010,117ドル、ナ)
15位→サンディエゴ・パドレス(171,769,589ドル、ナ)
23位→クリーブランド・ガーディアンズ(106,774,581ドル、ア)
26位→デトロイト・タイガース(98,511,614ドル、ア)
メッツとヤンキースはすでにリーグ優勝決定シリーズ進出を決めている。3位アストロズ、4位フィリーズ、6位アトランタ・ブレーブスは順当にポストシーズンに進んだもののすでに敗退。ちなみにドジャースは大谷翔平の給与後払いなどの影響で5位だが、より実態に近いAAV(1年あたりの平均年俸)では1位となっている。
一方で20位カンザスシティ・ロイヤルズ、21位ミルウォーキー・ブルワーズ、22位ボルティモア・オリオールズ、23位ガーディアンズ、26位タイガースと、20位以下のチームから5球団もポストシーズン進出を果たしており、現在2チームが残っている状況。両チームともメッツの3分の1ほどの給与総額で同じく第6シードを勝ち取り、ワイルドカードシリーズでは給与総額の差が2.5倍ほどあるアストロズを撃破し、いまだにワールドシリーズ制覇の可能性を残している。
このような低予算球団の善戦は過去にも見られたもので、近年でその代名詞とも呼べるのがタンパベイ・レイズ。2006年からGMを務め13年まで在籍、現在ドジャースの編成本部長を務めるアンドリュー・フリードマン氏の手腕で08年には球団初のワールドシリーズに進出。フリードマン氏退任後も19年に6年ぶりのポストシーズン進出を果たすと、短縮シーズンとなった20年、当時給与総額28位ながらオープナー登板など多彩な戦術で勝ち星を積み上げリーグ最高勝率を記録。そのままワールドシリーズに進出。同1位のドジャースに2勝4敗で惜しくも敗れたものの強豪として昨季まで毎年10月にプレーしてきた。
昨季は給与総額1位メッツ、2位ヤンキース、3位パドレスがポストシーズンに進めなかった中、同29位のオリオールズがレギュラーシーズンで101勝とリーグ最高勝率を挙げたほか、21位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスがワールドシリーズに進出を果たしている(テキサス・レンジャーズ相手に1勝4敗で敗退)。
4強に23位のガーディアンズか26位のタイガースのいずれかが進むことは決まっている。「39HR‐41盗塁」と「40-40」まであと一歩だったホセ・ラミレス(ガーディアンズ)、投手三冠王のタリク・スクーバル(タイガース)といったスター選手を揃える両球団。贅沢税を払う強豪球団と低予算球団のワールドシリーズが再びみられるかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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