巨人の菅野智之がレギュラーシーズン終了後の10月5日、来季でのメジャー挑戦する意向であると表明した。これにより、今季最多勝タイトルも獲得し、復活を遂げたベテラン右腕の去就が、国内外で一気に注目を集めることとなり、すでに海の向こうから来季の移籍先を予想する声なども伝えられている。
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米メディア『The Sporting News』では、現地識者の反応などをもとに、菅野のシカゴ・カブス入りの可能性について言及している。
2024年シーズン、プレーオフ出場を逃したカブスだったが、加入1年目の今永昇太が球宴出場や15勝をマークするなど目覚ましい活躍をみせ、球界全体で大きな話題となった。まさに日本人選手補強での“成功例”となったカブスが、今オフふたたびNPBからの投手獲得に動き、大きな戦力になるものと同メディアは主張する。
「今度の候補者は、35歳にして初めてメジャーリーグチームと契約を結ぶことになるトモユキ・スガノである。2024年の日本プロ野球シーズンで素晴らしい成績を収めたスガノが、その球威をMLBレベルでも発揮できれば、カブスは数年間、非常に満足できるだろう」
また、『Bleacher Report』のケリー・ミラー記者による、「スガノは2年3000万ドル(約44億7000万円)の契約を結び、イマナガとカブスで一緒にプレーする可能性がある」との見解を綴っている。さらにミラー氏が、今季MLBデビューとなった今永やロサンゼルス・ドジャースの山本由伸も実績を残した直後であるとして、菅野について、「獲得を巡る争いが激しくなるかもしれない」などと予想したという。
その上で『The Sporting News』はミラー氏の分析を踏まえ、「現在の先発投手の契約としては、2年3000万ドルというのは比較的軽いコミットメントだ。カブスファンが求めるエース(コービン・バーンズやマックス・フリードなど)ほどの存在ではないかもしれないが、スガノの獲得によってさらなる大物投手の追求を妨げることもないだろう」と指摘する。加えて、「オフシーズンはまだ長く、カブスには多くの課題があるが、スガノが興味深い候補であることは間違いない。2025年の東京での開幕シリーズでイマナガとスガノがカブスのローテーションに揃う姿は、間違いなくエキサイティングだろう」として、早くも来季への期待も高めている。
今季、リーグ優勝を果たした巨人の原動力となった菅野。力強さと円熟味を増したNPBのエースが果たしていかなるキャリアを加えるのか。この先、さらに大きな関心が寄せられていくことになりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】今季序盤戦4月の菅野のナイスピッチング!
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