「4年だ。長い月日が流れた」大谷翔平のドジャース、前回混乱の下でのWS制覇を米回顧「今度こそ正式なセレブレーションができる」

 現地時間10月11日(日本時間12日)に行なわれたナ・リーグ地区シリーズ第5戦、ロサンゼルス・ドジャース対サンディエゴ・パドレスは2対0で前者が勝利を収め、同シリーズを3勝2敗でドジャースが制した。戦前より投手陣への不安が拭えなかったドジャースだが、1勝2敗で迎えた4戦目の「ブルペンデー」での完封劇でチームは勢いを取り戻した。最終戦でも先発した山本由伸、そしてリリーフ陣による無失点リレー継投でパドレス打線を抑え込み、リーグ優勝決定シリーズへの切符を逆転で掴み取った。

【画像】50-50だけじゃない!大谷翔平が2024年レギュラーシーズンで刻んだ“栄光の名場面”を厳選写真で振り返る! パドレスとの接戦を制したことで、過去2年、突破できなかった地区シリーズをクリアしたドジャース。世界一に登りつめた2020年シーズン以来のワールドシリーズ進出までには、まだリーグ優勝が懸かるニューヨーク・メッツとの対戦も乗り越えなければならない。

 だが米国内では、少しずつ頂点へ歩を進めていることで、ドジャースに対する8度目の世界一への期待も膨らみ続けているようだ。米メディア『FANSIDED』が現地時間10月11日の掲載記事において、前回のドジャースのワールドシリーズ制覇を振り返っている。

 記事では、「それは2020年のことだった。彼らはタンパベイ・レイズを6試合で破り、シリーズの最後の2試合に勝利した」と回想しており、その上で、「ロサンゼルス・ドジャースがワールドシリーズで優勝してからどれくらい経ったのだろうか? 4年だ。長い月日が流れた」などと論じている。

 同メディアは、「ドジャースが最後にワールドシリーズで優勝した時、世界はパンデミックに見舞われ、COVID-19によって生活が今とは違う様相を呈していた。今年、ドジャースが優勝すれば、今度こそ正式なセレブレーションができることだろう」と主張。2020年は世界制覇を成し遂げたものの、さまざまな制限の下での達成だったと説いている。

 加えて今回のポストシーズンについては、「強力打線を誇るニューヨーク・メッツがロサンゼルスに乗り込んでくるため、簡単な戦いにはならないだろう」と見通しながらも、「ドジャースはあとひとつシリーズに勝利すれば、再びワールドシリーズに進出することになる。ここ3シーズンはあと一歩のところで敗れてきたが、今季こそは彼らの年になるはずだ」と期待を寄せた。

 また、2020年はコロナ禍によりレギュラーシーズンも短縮され、60試合で行なわれていた。久々となる、フルシーズンでの世界一に向かうドジャースの戦いには、この先もさらに熱視線が向けられるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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