問題発言と見過ごせない醜態パフォーマンスが米国内で物議を醸している。
現地10月11日、ロサンゼルス・ドジャースはサンディエゴ・パドレスとの地区シリーズ第5戦で勝利を収め、通算成績を3勝2敗とし、リーグ優勝決定シリーズに進出を決めた。この試合で先制弾となるホームランを放ったエンリケ・ヘルナンデスがホームを踏んだ後に、次打者ギャビン・ラックスと股間を突き合わせるパフォーマンスを披露。さらに、試合後のインタビューでは放送禁止の言葉をサラリと発言し、米メディアを騒然とさせた。
ドジャースは先発した山本由伸が5回を2安打無失点に抑える快投をみせ、攻撃陣は2回にE・ヘルナンデスがダルビッシュ有の失投を見逃さず、左翼席にソロ弾を運んだ。ブルペン陣もパドレス打線を完全に封じ込め、チーム一丸で宿敵を撃破。歓喜のシャンパンファイトを浴びた。
しかし一夜明けて、殊勲の一打を放ったE・ヘルナンデスの言動が問題視されている。
試合後、33歳のスラッガーは興奮しながらも米スポーツ局『Fox Sports』のインタビューに丁寧に応じていたが、ひと呼吸置いて突然「これは生放送ですか?」と逆質問。同局のケン・ローゼンタール記者は「そうですよ」と答えると、なんとヘルナンデスは放送禁止用語(Fワード)を連発。慌てたローゼンタール氏はすぐに「ありがとうございました」とインタビューを即打ち切ったが、生放送だったため衝撃シーンは全米に流された。
至極当然、米メディアはこの問題シーンを大きく報じている。ポータルサイト『The Daily Beast』は「E・ヘルナンデスは先制ホームランを打ち、下品な祝福パフォーマンスでネット上を沸かせた。しかも、彼は生放送でわざとFワードを連発した」とインタビューの内容だけでなく、先制アーチ直後のパフォーマンスにも「醜態だ」と言及。さらに、「Fワードは警告音も検閲もされず、ローゼンタール氏は驚いた表情を浮かべ、E・ヘルナンデスはニヤリと笑ってチームメイトとポストシーズンの勝ち上がりを祝うため立ち去った」と報じ、衝撃を隠せない。戦慄の場面を詳細に伝えたうえで、次のように非難している。
「メジャーリーグは、スポーツの最善の利益にならない行為には眉をひそめるはずだ。つまり、MLBはE・ヘルナンデスの意図的な暴言に対して、罰金、戒告、出場停止、あるいはそれ以上の処分を下す可能性がある。米連邦通信委員会の規制もまた、わいせつな言葉や冒とく的な言葉を放送することを禁じている。彼の汚い言葉遣いは『Fox Sports』にとって間違いなく問題となるだろう。同局に警告や罰金を課し、あるいはライセンスを剥奪する可能性さえある」
宿敵との激闘を制し興奮していたとはいえ、ドジャースの快進撃に水を差しかねない愚行。一夜明けて反省したのか、E・ヘルナンデスはMLB公式サイトの取材に対し、「パドレスとの激しいシリーズを終えて、私はとても興奮していた。深く後悔するような発言をしてしまった」と釈明。「生放送で使うべきではない言葉を使ってしまった。不快な思いをさせてしまった。深く謝りたい」と頭を下げたという。
構成●THE DIGEST編集部
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