10月14日、学生三大駅伝の幕開けを告げる「第36回出雲全日本大学選抜駅伝」が島根県出雲市発着の6区間(計45.1キロ)で争われ、國学院大が2時間9分24秒で5年ぶり2度目の優勝を飾った。3年連続6度目の優勝を狙った駒澤大は2時間10分4秒で2位、昨年の箱根駅伝を制した青山学院大はトップと1分差の3位に終わった。一方で、異色の個性派集団アイビーリーグ選抜が過去最高の5位と健闘した。
有力大学がトップを争った裏で、世界屈指の頭脳派チームがトップ5に食い込んだ。アイビーリーグ選抜は主催者招待で出場を重ね、今年が24回目の参加。米国北東部の大学の現役生・卒業生で構成されており、今回6区間を走ったランナーのうち、4人がハーバード大、2人がコロンビア大、イェール大の出身。ノーベル賞受賞者をはじめ世界的に著名な研究者や教授を輩出している超名門校だ。
持ちタイム的に台風の目だと警戒されていたが、蓋を開けてみれば実力通りのタイムを各選手が異国でフルに発揮。1区を担当したキーラン・トゥンティベイト(23分48秒)、2区のウィル・バッターズヒル(16分18秒)、4区のエイサー・アイバーソン(17分46秒)はそれぞれ区間2位となる好タイムで走破した。ちなみに3人ともハーバード大である。
優勝はならなかったが、全員で襷を最後までつなぎ2時間12分18秒でフィニッシュ。ゴール後はメンバーから笑みが浮かんだ。
頭脳派集団の健闘にはネット上でも小さくない関心が寄せられている。
「アイビーリーグ選抜速くない?すごいわ」
「出雲駅伝の”アイビーリーグ選抜”ってどこなんや?って思ったら、米国難関私立8大学の総称で草」
「出場メンバーがハーバード大、イェール大、コロンビア大とか頭脳強すぎ」
「想像より、はるかに強くてビックリ」
各大学のプライドをかけた激走のなか、異色の招待選手たちが大会に彩りを添えた。
構成●THE DIGEST編集部
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