新日本プロレス秋のビッグマッチ第2弾『KING OF PRO-WRESTLING 2024』10.14東京・両国国技館大会で、棚橋弘至が引退を表明するという事件が起きた。
【画像】新社長に就任した棚橋弘至が王者・ザックを見事撃破!|ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム
この日、棚橋は海野翔太、エル・ファンタズモとの本隊トリオで、EVIL&高橋裕二郎&金丸義信のH.O.Tを相手にデビュー25周年記念試合に出場。試合はH.O.Tがいつものようにマネージャーのディック東郷が介入するなど、ラフファイト全開で手を焼いたものの、最後は海野とファンタズモが好アシストをして、棚橋がハイフライフローで裕二郎から3カウント。記念試合を勝利で飾った。事件が起きたのはその試合後のことである。
H.O.Tが退散してマイクを持った棚橋は「みなさん、あらためまして!新日本プロレス、100年に一人の逸材、そして代表取締役社長、棚橋弘至です!」と挨拶をすると「はい、あっという間の25年が経ちました! これもひとえにみなさんが、熱い声援、ときどきブーイング…送ってくれたおかげだと思います、ありがとうございました! こうして多くのみなさまの前で、いつまでも闘っていたい!(場内拍手&歓声) 闘っていたいという思いはありますが…」と言ったところで、空気を察したファンが騒めくと「フー……(深いため息をついてから)、棚橋のゴールを決めました! 2026年1月4日、だからあと1年2カ月あります! 疲れないし、落ち込まないし、あきらめないけれど…、あと1年2カ月、全力で走りますんで、新日本プロレスをよろしくお願いいたします!」と突然の引退カウントダウン宣言。ファンはこれに拍手を送る一方で、惜しむ声も少なくなかった。
最後に棚橋がコーナーに上りアピールしようとすると、背後からEVILと東郷が襲撃。東郷はスポイラーズチョーカーで棚橋の首を締め上げたところで、ファンタズモが駆けつけ、東郷にトラースキック。EVILには串刺しエルボー。さらに打撃を浴びせるも、成田蓮が入って来て改良型プッシュアップバーで一撃されてしまう。EVILと成田は棚橋にストンピングを連発。場内から「帰れ!」コールが巻き起こる中、EVILは「オイオイ、やかましいんじゃ、コラ! オイ、棚橋よ! テメーごときがもったいぶってんじゃねえぞ、コノヤロー! 引退してえならよ、とっとと引退しやがれ、コノヤロー! ただな! テメーの進退は、このオレが決めてやるよ! なぜならば、この会社はよ、オレの会社だからだ! よく覚えとけ~! オイ、オレの曲を流せ!」と言うとEVILのテーマ曲がヒット。棚橋は海野とファンタズモの肩を借りてバックステージへ。 インタビュースペースに現れた棚橋は「まだ辞める前に、いっぱいやらないといけないことが残ってるんで。トーチャー(H.O.T)のこと、そして新日本プロレスのこのリングをもっと盛り上げること。俺はもう翔太たちの若い世代に…(若い世代)がもう出てきて、大いに期待している。彼らはもう絶対にやってくれる。でもまだ俺にも余力があるならば、全力で走りきって、俺が『疲れた』って言わないうちは。引退した…引退するその日のコメントで、初めて『疲れた』って言うから。それまでは“疲れない棚橋弘至”、“全力の棚橋弘至”、社長でもレスラーでも100%で新日本のファンに楽しんでもらうから。期待してください!」と笑顔で語り、引退試合となる2026年の1.4東京ドーム大会まで全力で走り切ると宣言した。
実際に国内に限らず、海外からのオファーも絶え間なく来ており、引退までの1年3か月の間に新日本だけではなく、国内の他団体も含めて世界中で引退ツアーを行なうことになりそうだ。また中邑真輔(WWE)らライバルたちとの再会なども注目したいところ。社長に就任した際には「二刀流」宣言をしていた棚橋だが、いつかは進退を考えなければいけないという思いも抱いており、既に限界値を超えている膝も含めたコンディションの維持も困難な状況になりつつある。だが、本人も話しているように最後まで「IWGP世界ヘビー級王座」戴冠も含めて「あきらめない」気持ちで現役生活を全うする意向だ。
◆新日本プロレス◆
『KING OF PRO-WRESTLING 2024』
2024年10月14日
東京・両国国技館
観衆 6211人
▼棚橋弘至デビュー25周年記念試合(30分1本勝負)
○棚橋弘至&海野翔太&エル・ファンタズモ(9分05秒 片エビ固め)EVIL&高橋裕二郎●&金丸義信
※ハイフライフロー
文⚫︎どら増田
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