ニューヨーク・メッツの千賀滉大の立場が危ぶまれている。ロサンゼルス・ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズ初戦(現地10月13日)に先発した千賀は、1回1/3、30球、被安打2、4四球、3失点で降板。次の登板日が確定していない状況だ。
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メッツは14日の第2戦に7対3で勝利。先発のショーン・マナエアが5回87球、被安打2、7奪三振、2失点で勝ち投手となった。現地16日の第3戦ではルイス・セベリーノ、17日の第4戦ではホセ・キンターナが先発する。順番で言えば、第5戦で千賀に出番が回ってくるが、現状、千賀の次の登板は決まっていない。
NY放送局『SNY』は14日、「センガはリーグ優勝決定シリーズ初戦で大苦戦し、第5戦でふたたび先発させるかどうか、あるいはそもそも26人のメンバーに残すべきかどうか疑問視する声も挙がった」と報道。続けて、「MLBインサイダーのアンディ・マルティーノによると、メッツがNLCSのロースターからセンガを外すアイデアはない。少なくとも、今のところは」と伝えている。
「もしセンガが第5戦に登板するとしたら、先発投手にとって典型的な中4日の休息となる。しかし、センガは健康な場合でも登板の間は通常1日多く休息を取っている。ドジャースとの初戦は中7日で臨んだが、その休養は制球力にまったく役立たなかった。30球中わずか10球しかストライクを投げず、被安打2、4四球。奪ったアウトはわずか4つにとどまった」
千賀は今シーズン、右肩関節周囲炎、7月のふくらはぎの肉離れ、上腕三頭筋腱炎など数々の負傷に悩まされていた。「もしセンガが何らかの怪我を抱えているのであれば、リーグ優勝決定シリーズのメンバーから外され、アダム・オッタビーノのようなリリーフ投手と交代するかもしれない。しかし、メッツが勝ち進んだ場合、センガはワールドシリーズに出場できなくなるだろう」と、怪我の心配も懸念されている。
もし第5戦に千賀が先発しない場合、ドジャースとの初戦で40球を投げた左腕デビッド・ピーターソンが先発する可能性もあるという。はたして千賀に、ふたたびポストシーズンで登板する機会は巡ってくるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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