2024年10月15日に開催された北中米ワールドカップのアジア最終予選、日本代表がオーストラリア代表と1-1で引き分けた試合で盛り上がったシーンのひとつが、伊東純也の“イナズマドリブル”だ。
1-1で迎えた86分、自陣で板倉滉からパスを受けた伊東はそこから左右のステップを交ぜつつスピーディなドリブルで横断。イナズマのイラストを連想させるジグザグなコース取りで「サッ、サッ」と相手ふたりをかわす突破は迫力満点で、それによってスタジアムは大いに盛り上がった。
そのドリブルについて本人に訊くと、次のようにコメントしてくれた。
「何枚か剥がして行こうと。スピードに乗っていたので上手くコース取りして、そこから(中村)敬斗に預けて、自分はオーバーラップしようと考えていました。でも、敬斗のパスがDFに近いところだったのでちょっと焦っちゃいました」
結局ゴールには結び付かなかったが、この連係はスタッド・ドゥ・ランスでもやっているプレーだという。
「右から中に持っていって、敬斗につけて自分はその外を回るのはクラブチームでも何回かやっています。アイツ(敬斗)はシンプルに使ってくれるので。相手が食いついてきたら(外から)カットインしてシュートも打てるし、ひとつの形として持っています」
ああやって躍動感溢れるドリブルでチャンスを作れるのは、伊東の大きな強みだ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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