2024年10月15日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリアとのホームゲームで日本は苦戦。0-0で迎えた58分、CB谷口彰悟のクリアミスから痛恨のオウンゴールを献上して先手を取られてしまった。
当事者の谷口は失点後に手で顔を覆っている。明らかなミスだったからだろう。
「正直、辛かったし、ショックは大きかった」
それでも谷口は「ここで崩れちゃダメだ」と自分を奮い立たせた。
「ここで自分が崩れるとオーストラリアの思う壺なので、絶対に負けちゃいけないと。もちろん気持ち的に難しい部分もありましたが、やることはやるというスタンスで戦っていました」
チームメイトから「大丈夫だから」と声をかけてもらった谷口は気丈にプレー。これ以上のミスは許されないなか敵の攻撃を防いでいると、76分、途中出場の中村敬斗がテクニカルなドリブル突破からのクロスでオウンゴールを誘発して同点としたのである。
「敬斗がサイドをこじ開けて得点を演出してくれたのはすごく頼もしかったし、入った瞬間、正直、ホッとした気持ちが強かったです」
それでも谷口は「ただ」という。
「ホームでのオーストラリアとの直接対決は勝ち切りたかったので、結果的には悔しいです」
この経験がいずれ糧になって谷口はさらなる成長を遂げるはずだと、そう信じたい。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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