「あそこで当てているようじゃまだまだ」三笘薫、シュート精度に改善の余地。豪州とドローで連勝ストップも「勝点3を与えなかった」

[北中米W杯アジア最終予選]日本 1-1 オーストラリア/10月15日/埼玉スタジアム2002

 森保一監督が率いる日本代表は10月15日、オーストラリアとホームで対戦。スコアレスで迎えた58分に谷口彰悟のオウンゴールで最終予選初失点を喫した後、76分に今度は逆に中村敬斗がオウンゴールを誘発し、そのまま1-1で引き分けた。

 ブライトンで好調を維持する三笘薫は、左ウイングバックで先発し、鋭い仕掛けで沸かせれば、果敢にカットインからシュートを放つなど、攻撃を牽引するパフォーマンスを披露。70分に中村が久保建英と交代でピッチに入ってからは、左シャドーに移り、アタッカー陣で唯一フル出場した。

 ただ、勝利には繋げられず。27歳のエースは「後ろが固くて高さがあるチームに対して、単調なクロスになった。効果的な崩しが少なかったのでそこは課題」と伝え、自身のシュートに関しても「あそこで(相手のブロックに)当てているようじゃまだまだ。冷静さが必要」と反省を口にした。
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 また、3歳下の後輩、中村との左サイドでの連係は、次のように語った。

「中村選手がシャドーをやってもいいと思ったけど、僕の疲労もあったと思う。そこで彼が上下動してくれて、本当に彼からのチャンスが多かったので、彼の勢いに乗った形。もっと自分が良い距離感で、サイドで数的優位を作りながら攻めても良かったと思う」

 無失点での連勝は途切れたが、「相手に勝点3を与えなかったのは非常に大きい。次のアウェー2連戦に勝てれば、よりそれが大きなものになると思うので、チームとしてはポジティブに捉えている」と三笘は前を向く。必要以上に後ろは振り返らず、来月に敵地で行なわれるインドネシア戦と中国戦から、再び連勝街道を突き進めるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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