球団ワーストの99敗を喫したロサンゼルス・エンジェルスは、はたしてオフシーズンにどのような補強に動くのだろうか。MLB最長記録となる10年もポストシーズンに進出していないエンジェルスは、今年もレギュラーシーズン終了と同時に今季の戦いを終えている。
【画像】大谷翔平、逆転打で自身初の地区優勝を演出!ドジャース地区3連覇を決めたパドレス戦を特集!
そんななかエンジェルス専門メディア『Halo Hangout』は、「今オフシーズンに球団が狙うべき選手」という記事で、ひとりの打者を挙げた。カンザスシティ・ロイヤルズの外野手トミー・ファムだ。
「エンジェルスは次の3つの条件を満たすベテランを数人獲得するべきだ。高額ではない選手。ある程度の実力を有する選手。勝利の実績がある選手。この条件に当てはまる選手が、いまのエンジェルスにとても役立つ可能性がある。その点でファムは興味深い選手だ」
ファムはこれまでMLB9チームを渡り歩いてきたジャーニーマン。2024年には3チーム、過去2シーズンは5チームでプレーしてきた。「すぐに放出されるのは、実力がないからと主張する人もいるだろうが、契約先があるのはファムに価値があることを意味する可能性もある」と、移籍の多さを前向きに捉えた。
「36歳にもかかわらず一生懸命に働き、出場機会を与えられれば、結果で応える。ロイヤルズのフロントオフィスは新人のように自らの価値を証明しようとしている献身性に感銘を受けた」
同メディアがとりわけ注目したのが、ポストシーズンでの実績だ。「ファムはポストシーズン通算37試合に出場し、136打数41安打、打率.315、本塁打6本、12打点を記録している。今年のカンザスシティでのプレーオフでは、ニューヨーク・ヤンキースとのア・リーグ地区シリーズで11打数5安打、2得点、2打点を記録した」と記している。
最後に同メディアは「ファムはマイク・トラウトとアンソニー・レンドーンを合わせたよりも、多くのPSの試合に出場している」として、球団に獲得を訴えた。ちなみにトラウトは14年の1度しかポストシーズンに出場しておらず、成績は出場3試合で12打数1安打、打率.083、本塁打1本、1打点。レンドーンは計31試合に出場して117打数33安打、打率.282、本塁打5本、21打点。出場試合数はトラウトとレンドーンを足しても、ファムには届かない。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】大谷翔平のドジャース、ワールドシリーズ進出が濃厚? 米記者「7戦4勝制のシリーズで先勝したチームが…」メッツとのNLCS初戦に9対0大勝
【関連記事】2安打、1打点、1四球のドジャース・大谷翔平、チームメイトを称賛「ジャックが素晴らしい働き」「マンシーのタイムリーが大きかった」「トミーもしっかり走ってくれた」
【関連記事】「冗談だろ?」大谷翔平を“拒否した”エ軍オーナーが事実認め、地元メディア呆然自失「史上最高の選手に資金を投じないのなら、スポーツオーナーである意味があるのか」