“3戦14発”の破壊力は鳴りを潜め...連勝も3でストップ。森保一監督は「自信を失わず、やっていきたい」【W杯最終予選】

 日本代表は10月15日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第4節でオーストラリア代表と埼玉スタジアム2002で対戦した。

 9月から始まったW杯最終予選で中国に7-0、バーレーンに5-0、サウジアラビアに2-0と白星を重ねて3連勝中の日本は、オーストラリアとの一戦でもボールを保持して試合を優位に進めていたが、58分に谷口彰悟のオウンゴールで先制点を献上してしまう。

 リードを許した日本は62分に伊東純也、70分に鎌田大地と中村敬斗を投入し、猛攻を仕掛ける。すると76分、左サイドを突破した中村のクロスで相手のオウンゴールを誘発し、同点に追いつく。

 その後も相手ゴールに迫った日本だが、逆転ゴールは奪えず。試合はそのまま1-1でタイムアップ。計10本のシュートはネットを揺らせず、3試合で14ゴールという圧倒的な攻撃力は鳴りを潜めた形で、4連勝とはならなかった。
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 試合後の会見で森保一監督は、W杯予選でここまで無失点が続いていたなかで、初めてゴールを割られ、相手を追いかける展開になったゲームを次のように振り返った。

「オウンゴールというアクシデントで先制点を許して、崩れてもおかしくない展開のなかで、選手たちがしっかりやるべきことを続けてくれた。自分たちが冷静にギアを上げて同点に追いつき、逆転するチャンスも作った。悔しいですが、選手たちがやってくれた試合中のプロセス、そして試合に至るまでのプロセスを評価したい。

 あと最終予選で勝っていくことが簡単じゃないということも、オーストラリア戦で再確認できた。良い教訓にしたい」

 また、相手を押し込むなかで、逆転ゴールを奪えなかった点について、指揮官は「オーストラリアも個の能力とチーム力がある。ボールを握りながら何度も崩そうとしてくれたチャレンジを評価したい」とし、「今日は1点しか取れなかったが、続けることが複数得点に繋がっていく。自信を失わず、チームとしてやっていきたい」と前を向いた。

 次は11月15日、敵地ジャカルタでインドネシアと相まみえる。日本は再び、迫力のある攻撃を見せられるか。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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