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フィギュアスケートのGPシリーズが18日に始まる。
世界選手権3連覇中の坂本花織(24)は、あえてアメリカでの開幕戦を回避し、25日からの第2戦カナダ大会から参戦する。
「坂本は、日本が舞台となる11月の第4戦(NHK杯)を1つの山場と捉えており、体力温存も兼ねて、第1、第3戦は出場しないスケジュールです」(日本スポーツ協会担当記者)
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世界女王の坂本に注目しているのは、何も日本だけではない。各国の強豪選手が「ジャンプをメインにすると言った24―25年シーズンの坂本が、どんな演技構成をするのか」と警戒しているのだ。
26年2月のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪を25歳10カ月で迎える坂本。年齢的な理由で「集大成」となることを暗に匂わせており、「個人、団体の両方で金メダルを!」と不退転の決意も語っている。
「坂本は“チェンジ”を今季のスローガンに掲げています。さっそく髪の毛も黒髪から金髪に変えています」(関係者)
カザフスタンに国籍変更
24―25年シーズンは、その足場を固める意味でも重要となりそうだが、ロシアも不気味な動きを見せ始めている。
「各競技のロシア選手による国籍変更、亡命が相次いでいるんです。ミラノ冬季五輪で坂本のライバルになると目されていた17歳も、国籍変更に成功しました」(特派記者)
その17歳とは、ソフィア・サモデルキナ。23年に母方の祖国にあたるカザフスタンの国籍を取得し、今年になってロシア連盟から所属変更が認められた。
170センチの長身を活かしたダイナミックなジャンプを武器に、ロシア国内では将来を嘱望されてきた逸材だ。
「フィギュアスケートに限らず、各競技種目の世界連盟はロシア選手の出場を認めていません。ウクライナへの侵攻後、国際オリンピック委員会(IOC)がロシアを除外しており、その方針はいまだに変わっていません」(前出・日本スポーツ協会担当記者)
ミラノ冬季五輪は、元ロシアの17歳が坂本の壁になりそうだ。