「質がパワーに押されてしまった」城彰二は堅守の豪州に苦戦した森保ジャパンをどう見た?「工夫が必要。3人目の動きがほとんどなかった」【W杯最終予選】

 元日本代表FWの城彰二氏は、オーストラリアに1-1で引き分けた森保ジャパンの戦いぶりをどう見たか。

 北中米ワールドカップのアジア最終予選で3連勝中の日本は10月15日、ホームでオーストラリアと対戦。58分に谷口彰悟のオウンゴールで先制を許したが、76分に中村敬斗のクロスが相手のオウンゴールを誘発。辛くもドローに持ち込んだ。

 失点はアンラッキーだった一方で、攻撃面では相手の堅い守りの前に攻めあぐねた。城氏は自身のYouTubeチャンネルで「自分たちのボールにしてからのミスが非常に今日は目立った」と振り返り、その他にもうまくいかなかった要因に、「動きの質が単調になってしまって、なかなか前を向けない」「要所でボールを奪いにいくけど、デュエルのところで相手の体格に負けてしまった」などと語る。

「あれだけ守られるチームに対しては、もう少し工夫が必要。3人目の動きがほとんどなかった。縦に入って、落として、他の選手が出てくるとか。スペースがないなかでやるのは難しいけど、なんかちょっと質がパワーに押されてしまって、うまく発揮できなかったかなという印象があります」
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 パワーと高さに秀でたオーストラリア。日本は少なからず苦手意識があるのかもしれない。もっとも、今予選で初の失点で先手を取られたが、しっかりと追いついた森保ジャパン。連勝は3でストップしたものの、負けたわけではない。その点は城氏も評価する。

「さすがだなと思いますし、力はついてきているんだなと思います。負けないのが今の日本代表の凄さ」

 4試合を終え、3勝1分の勝点10で堂々のグループ首位。11月シリーズではいずれも敵地でインドネシア、中国と対戦する。この2連戦でもしっかりと勝点を積み上げて、8大会連続8度目のW杯出場に大きく前進したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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