用途別のスペース分割構造が使いやすい!
この洋服圧縮スペースをはじめ、用途別のスペース分割構造で構成されているのも「One」の特徴です。
トップには、半開式ファスナーで開閉する小物オーガナイザースペースを設置。バッグに対して1/3程度の深さ(高さ)なのでモノを取り出しやすく、ペンやカードケース、ケーブル類といった小物を整理して収納できます。カギが付くキーリングは着脱可能になっていたりと、細部までよくできていました。
その小物オーガナイザースペースの下、側面にあるコの字型ファスナーで開閉するのがメイン収納です。バッグに対して2/3ほどの高さに設けられたスペースで、洗面用具やカメラ、本など、かさばる荷物が入ります。
通気性とクッション性のいいメッシュ仕様のバックパネルには、キャリーバーのハンドルを通すためのストラップを備えるとともに、シークレットポケットも装備。「いつの間にかファスナーを開けられていた」という盗難被害を受けにくい場所なので、パスポートや現金といった貴重品入れとして活躍します。
またショルダーハーネスには、カードが1枚入るポケットを装備。そこにICカードやクレジットカードを入れておけば、いちいちバックを肩から下ろす必要がなくなります。
この他にも、最大16インチまで入る独立したPCスペースや、ファスナーを閉めると外から見えずにスッキリするボトルスペース、折りたたみ傘やカメラの三脚などを挟んでおけるボトムバンドといった収納機能を装備。いずれも旅を熟知した開発者ならではの発想で、必要な荷物を小気味よく整理できました。
また、前面の生地は圧倒的な強度を持つコーデュラ®ナイロンで、多少ラフに扱ってOKなのも心強い点。しかも表面がシリコンコーティングされているので撥水性が長期間保たれますし、サラッとした手触りも心地よかったです。
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【総評】思い切った収納構造でかなり使いやすかった!
まさに“旅”視点で開発されたバックパックで、機能的で思い切った収納構造がすごく魅力的に感じました。開発陣が何度も旅先で検証し、課題をクリアしていったというストーリーが伝わってきます。製品化を果たした後もユーザーからの声を聞き、年々仕様をアップデートさせていっているのも好印象です。
特に宿泊を含む移動が多い人は、ぜひ一度試していただきたい画期的なバックパックです。
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構成/横山博之 撮影/村本祥一(BYTHEWAY) スタイリング/小林知典