東京都葛飾区にある水元公園は、園内にポプラ並木やメタセコイアの森など水辺に強い樹木が生育し、ハナショウブ、スイレンといった水生植物を見ることができる、都内で唯一水郷の景観をもった公園として人気になっている。
また、約96万7000平方メートルという広大な敷地内ではバーベキューやキャンプ、ドッグランなども楽しめるとあって、休日には多くの地域住民で賑わっている。
ところが最近、SNS上で治安に対する懸念が広がっており、一部のXユーザーがその危険性を訴えている。あるユーザーは10月14日、「女性は複数人であっても①夜に行くこと②人目のつかないところに行くことだけは絶対に避けて。お願い。親族が近辺に住んでるけど、死ぬより辛い目に遭ってる女性の話沢山聞いてるし直接見てる」などと綴り、「どれも事件化してない」と注意を促しており、翌日には「水元公園」が一時トレン入り。10万件以上の「いいね」がついている。
また、地元民とみられる別のユーザーは「夜の水元公園は灯りも少ないし、人気もない広い公園なので行ってはダメですよ!」「水元はわたしが知る限り何十年もずっとヤバい」「昼間に見ると美しく感じるかもしれませんが、大きな公園は人通りが少なく、危険なこともあります」などとしている。
「確かに水元公園では、仲間十数人とバイクを乗り回していた男子高校生が何者かが路上に張ったと思われるロープに首を引っかけて転倒、死亡するという未解決事故が起きている。また2020年には、20代の男が1人でジョギングしていた40代の女性に後ろから襲いかかり、カッターナイフを突きつけ脅したうえ、性的暴行を加えようとしてケガをさせた疑いで逮捕されたことも報じられています。ただ、前者は1984年と40年も前のことで、後者は時間帯が午前8時で明るい時間帯に発生しているのですが、長らく住む近隣住民にとっては、強烈に印象に残っていることでしょう。水元公園が特に治安が悪いわけではないのでしょうが、あまりにも広大なため人目の付きにくい場所も少なくなく、他の広い公園と同様、夜間は特に注意が必要なのは間違いありませんね」(週刊誌記者)
水元公園は普段、憩いの場として地域住民に人気になっているため、突然降って湧いたネガティブな話に驚いた人も多かったようだ。
(ケン高田)