先ごろ、阪急電車の踏切に大勢の「撮り鉄」が殺到した動画がSNS上でアップされ、テレビのニュース番組でも取り上げられたため波紋を呼んだ。
この騒動があったのは、10月13日午前1時半頃。大阪市淀川区にある阪急電鉄十三駅の踏切でのことだった。警報音が鳴り遮断機が下りても、複数の撮り鉄が踏切内にとどまり撮影を続行。 駅の係員が駆け寄り制止に入ると、「押すな!」「何しとんじゃオイ!」など怒号が飛ぶ事態に。その後も踏切ギリギリまで人が押し寄せて危険な状態だった。
SNS上では「何で逮捕しないの?」「何が楽しいかわからんけど幸せなんだろな」「一部の人の愚行で全体的に悪と判断される。マナーを守ってる人からすれば大迷惑」など様々な声が寄せられていたが、撮り鉄たちが狙っていたのはどんな電車だったのか。
「救援車という脱線など事故が起きた時に現場に向かう車両です。阪急電車といえばマルーンカラーでおなじみですが、救援車は黒い車両で、営業用の本線を走るのは激レアだそうです。さらに今回、救援車が車庫に回送されたのは廃車のためとの情報がSNS上で駆け巡り、100人を超える鉄道ファンが殺到したようです」(ウェブライター)
撮り鉄の迷惑行為が問題視されることは珍しくないが、なかなか改善されないようだ。
(鈴木十朗)