18日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)では、17日に逝去が報じられた西田敏行さんの俳優としての軌跡を振り返る特集を放送しました。

司会の谷原章介さんが「類まれなアドリブ力」について回想したほか、メイプル超合金のカズレーザーさんは「周りの俳優さん」の反応についても質問していました。

■西田敏行さんの突然の訃報

17日、映画『釣りバカ日誌』シリーズなど多くの作品に出演してきた俳優の西田さんが亡くなっていたことが報じられました。

人情味あふれるコミカルな演技から、任侠映画の強面役まで幅広いキャラクターを演じ分ける多才な俳優として知られた西田さん。人懐っこい笑顔と底抜けに明るい話術でファンを魅了し、多くの人に愛されてきました。

昨日午後0時半頃、西田さんの関係者の男性から「ベッドで冷たくなっている」と110番通報があり、その後、死亡が確認されたとのことです。病死とみられ、76歳でした。

関連記事:ガチガチに緊張する水卜麻美アナに… 生前の西田敏行さんがとった“台本にないアドリブ”明かす

■谷原章介「台本と違う言葉をバンバン言って…」

谷原さんは、「西田さんっていつお会いしてもにこやかで、元気で、暖かくて…ドラマでご一緒したときに、すごく優しいんですよ。僕なんてまだ駆け出しの頃だったので、気さくに話しかけてくださってすごくにこやかで、和やかなんですけど…」と、共演したときのことを回想。

いざリハーサルから本番になると雰囲気がガラッと変わったとのことで、「全然台本と違う言葉をバンバンバンバン言って。それが『役』として出てくるアドリブなんですよ。ウケ狙いのアドリブとは違って。それを受け止めるのに必死で、目の奥をじっと見ると笑っているんですけど…怖いなぁ、すごい役者さんっているんだなぁ、ということを教えてくれた方でした」と、西田さんのアドリブ力に圧倒されたことを振り返っています。

関連記事:西田敏行さんから受けた“一生の宝言葉” 次長課長・河本準一が撮影時のエピソード明かす

■カズ「ついていくのは大変じゃないですか?」

また、『めざまし8』では西田さんが主演を務めた映画『ゲロッパ!』の井筒和幸監督が、その類まれな才能を「天性のもの」「即興メソッドはピカイチ」と絶賛し、カズさんからは「そうなると周りがついていくのは大変じゃないですか?」と素朴な疑問も。

井筒監督は、「大変大変。若手はみんな、次どうされるのかな? って。なんとか吸収しようと思うんだけどそうはいかないのね」と延べ、谷原さんが「そんなのできないですし、役としてそれを受け止めるのがすごく難しいじゃないですか、咄嗟に出てきたものを」とリアクションの難しさに言及しています。

関連記事:木村拓哉、人気作で共演した西田敏行さん追悼 「心から哀悼の意を」

■バラエティ番組でも「ずっと喋っている」

井筒監督は、「慣れていない子が来ると『さっきのセリフじゃなかったですよね』とか言うのね。普通はベテランは『そんなの当たり前じゃないか』って顔をするけど、西田さんは違うのね。爽やかだから『ごめんね』『ついまたなんか言うかもね』とかはぐらかしたりするのね」と、人柄の良さにも触れています。

谷原さんは、演技のみならず「おしゃべりが上手な方なんで、おもしろいので、ずっと喋っているんですよ。番組って尺が決まっているじゃないですか。その尺を超えてもどんどんどんどん喋り続けるので誰もコントロールできなくて、そういうときにだいたい僕が止めに入るんです」と、バラエティ番組など思い出も明かしていました。

(文/Sirabee 編集部・星子