近代サッカーは「フィジカル重視」とも言われる。かつてファンタジスタと呼ばれたような選手は淘汰され、アスリートタイプのプレーヤーが生き残りやすくなっているようにも見えるが、“生粋のフットボーラー”乾貴士はこの現状をどう捉えているのか。
「今でも上手い選手はたくさんいます。技術にプラスしてフィジカルを備えたプレーヤーが多くなっただけかと」
乾の感覚からすると、「フィジカルはなくて技術だけでどうにかしていた選手が少なくなった」となる。
さて、ヨーロッパのクラブ(フランクフルト、エイバル、ベティスなど)でプレーしていた時代、乾自身は筋力トレーニングをしてフィジカルを身につけようとしたのか。
「そういうスタンスにはなりませんでした。筋トレをやっても上半身に付かないんですよ、体質的に。だから上はいいやと思って、下半身は週に1、2回やったりしていました」
そんな乾がヨーロッパでも活躍できたのは、「当たられたら終わり」という感覚をとことん磨いてきたからだ。
「小学校、中学校で入っていたクラブチーム、セゾンが相手の逆を取るとか、そういうことを重視してやっていたので、それが今は活きていますね」
強靭なフィジカルがなくてもプロの世界で活躍できる。それは他でもない乾貴士が証明している。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
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