10月10~16日の1週間にAsageiBIZで配信し、多くのアクセスを集めた記事をBEST5まで紹介する。第2位は、「維新の頭脳」の異名をとる秀才・浅田均議員による参院代表質問について伝えたもの。議場に漏れた笑い声に「日本のトップがこれだから…」と、不快感を露わにする国民が多かったようだ。(10月14日公開)
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日本維新の会・浅田均参議院会長が10月9日、参議院代表質問に登壇。自民党の政治と金を巡る問題について「所信表明演説で政治改革は具体性を欠き、納得と共感の内閣だと胸を張られても何も納得できないから何も共感できない。裏金問題の原因は究明されたのか」などと、石破茂総理を糾した。
そんな中、浅田議員が集団的自衛権について「NATO」を「ネイトゥ」と読み、議場がザワつく様子がX上に拡散。浅田氏の英語の発音に対する議場の反応が話題になっている。
浅田議員は「NATO」を当初、ネイティブ発音で読んていだが、その後「ナトー」と読み直した。ところが、正しい発音がむしろおかしく聞こえたのか、議場の多くの議員からクスクスと笑いが漏れたのだ。
Xユーザーからは「英語の授業で正しい発音をすると笑われるのを思い出した」「『NATO』をネイティブ発音で『ネイトゥ』と発音したのを笑う政治家たち。日本のトップがこんなんだから世界から置いてかれるんだよ」「学力が高すぎるとバカに合わせるのも大変やね」などと呆れる声が相次いでいる。
実は浅田議員は、京都大学文学部からスタンフォード大学大学院に進んだ秀才。過去には経済協力開発機構(OECD)の日本政府代表部専門調査員を務めたこともあり、「維新の頭脳」の異名をとる人物なのだ。
「浅田議員は英語、ドイツ語、フランス語の3カ国語が堪能。パーティーのスピーチでは英語やフランス語を用いることから『空気が読めない』と揶揄されたこともあります。今回の代表質問では、思わずネイティブ発音が出てしまったため、周囲を気にしてわかりやすい発音で言い直したのでしょう。多くの議員から笑いが漏れたのは『またか』という思いがあったからではないでしょうかね」(政治部記者)
どうやら、英語慣れしていない周囲の議員のレベルに合わせたというよりは、自身への辛辣な意見を避ける気持ちが働いたということなのかもしれない。秀才には秀才なりの「気がかり」があるようだ。
(ケン高田)