現地10月18日、ロサンゼルス・ドジャースはニューヨーク・メッツとリーグ優勝決定シリーズ(7戦4勝制)第5戦を戦い、6対12で敗れた。シリーズ成績は3勝2敗となり、王手をかけているワールドシリーズ進出は第6戦以降に持ち越された。
【動画】ドジャースvsメッツ、リーグ優勝決定シリーズ第5戦のハイライト
敵地での第5戦でドジャースは大量12失点。試合には敗れたものの、地元紙『Los Angeles Times』は、「勝利に貢献したかもしれない無名の2選手」にスポットを当てた。「メッツに敗れたが、ふたりは明るい兆しとなった」と記したうちのひとりはアンディ・パヘスだ。
「キューバ出身の23歳の新人、パヘスが4回ソロ本塁打を放ち、5回には2打席連続となる3ランアーチ。初回の第1打席でも中前打を打っており、4打数3安打、4打点を挙げた。敗れたドジャースにとっての明るい兆しのひとつだ」
右打者のパヘスは今シーズン116試合に出場し、打率.248、出塁率+長打率.712、本塁打13、打点46を記録。左投手に対しては打率.357、OPS.917と左腕を苦にしていない。第5戦もデビッド・ピーターソンと2打席対戦し、中前打とソロアーチ。リーグ優勝決定シリーズ第6戦で先発するメッツの左腕ショーン・マナエアとの対戦でもバットに期待が集まっている。
同紙がもうひとつの光明として名前を挙げたのが、2番手に登板した29歳右腕のブレント・ハニーウェルだった。4回からマウンドに上がると、8回2/3までロングリリーフ。67球を投げて4失点を喫したが、ほぼ最後まで投げ切ってリリーフ陣の温存に貢献した。
試合後にドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、「頼みの綱であるブレイク(トライネン)とエバン(フィリップス)ら主力リリーフ陣を、あの時点からつぎ込むのは無責任だった。だからハニーウェルは全員を救ったんだ。彼は素晴らしい投球をした」と称えている。
移動日を挟んで現地20日に本拠地ドジャー・スタジアムで第6戦が行なわれる。当たりが出てきたパヘスの打力と、リリーフ陣の温存に貢献したハニーウェルの第5戦での力投が、どのような結果をもたらすのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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