世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は2024年、2度にわたり防衛戦に勝利しており、年内にもう1試合が行なわれる見通しだ。現ボクシング界において長きに渡り、他を圧倒する強さを示し続けてきた「モンスター」の今後の対戦相手には、さまざまな名前が挙がっている。
【画像】”怪物”井上尚弥vsTJ・ドヘニーの戦いを厳選ショットでプレーバック! また目の前の試合の他にも、すでに2階級で4団体統一を果たすなど驚異的な実績を残している井上がこの先、どのようなキャリアを重ねていくのかという点もファンの関心事のひとつだ。その中で、かつての世界王者も井上の今後について興味を示している。
米メディア『BOXINGSCENE.COM』では現地時間10月18日、井上の特集記事を配信。元IBF世界スーパーウェルター級王者のラウール・マルケス氏が井上について語ったコメントを紹介した。
同メディアは、井上が12月に試合を行なう可能性があるとしながら、「ファンから大きな期待が寄せられているが、対戦相手はまだ正式には発表されていない」などと現状を綴っている。その上で、米国内で解説者としても活動するマルケス氏による、井上についての見解を伝えている。
すでに各方面で話題に上っている、井上の階級転向についてマルケス氏は、「彼が140ポンド(約63.5kg)や147ポンド(約66.7kg)まで上げるという話が出ているけど、それは少し無理があると思う」と述べており、「フェザー級までが限界」と見通しているという。
さらに、31歳の井上が依然として全盛期にあるかどうかについて、「一部で議論がある。特に軽量級の選手は年を取るのが早いとされるためだ。しかし、マルケスは心配していない」と綴っており、マルケス氏が「彼はまだ全盛期であり、まだたくさん試合ができると思う。次にどんなことをするのか楽しみだ」と語ったとして、さらなるハイパフォーマンスに太鼓判を押している。
また、マルケス氏は今後の井上の対戦相手として、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M・T)を熱望。「その試合は見たいね。イノウエのキャリアの現段階においては、ビッグマッチでの姿を見たい。無名の相手と戦ってリスクを冒すよりは、その試合の方が見たいね」と日本人王者同士による「夢の対戦」へ期待を寄せた。
その強さゆえに、試合ごとに対戦相手決定までのプロセスも大きな話題となる井上。まだ長く続くであろう、王者としての道のりにはこの先、どのようなストーリーが加えられていくのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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