10月10日~16日の1週間にAsageiBIZで配信し、大反響を呼んだ記事をBEST5まで紹介する。NHKの番組配信が任意サービスから必須業務となり、国民の関心を集めている。視聴するためには来年から1100円が請求されるからだ。地上波などの受信契約のある世帯は引き続き無料で見られるというが、NHKが公開した「仮案」には、チューナレステレビなどを利用する未契約者にとって不都合もあるようで…。(10月13日公開)
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「新手のワンクリック詐欺みたい」
NHKが公開したインターネットサービスのイメージ仮案が明らかになり、SNS上で物議を醸している。
NHKではこれまで、放送の同時・見逃し配信などのサービスを任意業務としていたが、今年5月に放送法が改正され、「放送番組の同時配信」「放送番組の見逃し(聴き逃し)配信」「番組関連情報の配信」が必須業務と規定された。
これに伴い、これまで受信料を負担することなく利用できたインターネットサービスが2025年10月以降有料となり、NHKの地上・衛星未契約の場合は、通常の地上契約と同じ月1100円が請求される見込みだ。画面上の「同意ボタン」をクリックすると、ネット受信料の契約対象になり「受信開始」と判断する仕組みを検討しているというが、一度ボタンをクリックすると取り消しができない仕様ため、SNS上で非難の声が上がっている。
「NHKは利用の前段階において、受信契約が必要になる案内を表示するとしていますが、いったん同意するボタンを押してしまえば取り消しがきかず、かといってアカウント登録を無視していると、画像にマスクをかけて登録を促すメッセージが延々と表示されることになります。タダ乗り防止策なのでしょうが、中には契約内容をよく理解せずクリックする人も出てくるはず。分かりやすい解約方法を示さないと、不満の声が上がるでしょうね」(メディアライター)
NHKは現状はあくまで仮案というが、もしこの仕様のままサービスがスタートしたら、間違ってクリックしてしまった人の悲鳴が日本各地であがりそうだ。
(ケン高田)