日本人4人目のNBAプレーヤー誕生へ、河村勇輝が大きく一歩近づいた。
10月20日、メンフィス・グリズリーズは河村と「2WAY契約」を締結したことを発表。無保証の「エグジビット10契約」から、正式に昇格することが決定した。
2WAY契約は、NBA在籍3年以下の選手を対象に各チーム最大3名まで結べるもので、契約選手はGリーグのチームに所属しながら、レギュラーシーズン中に最大50試合、NBAの試合に出場が可能となる。
10月のトレーニングキャンプ開始時点で、グリズリーズは2WAY契約の3枠が埋まっていたが、15日にスコッティ・ピッペンJr.が本契約に昇格。ひとつ空いた枠を、河村が掴み取る形となった。
河村は10月7~18日にかけて行なわれたプレシーズンの全5試合に出場し、平均15.1分のプレータイムで平均3.4点、0.2リバウンド、0.4スティールを記録。アシストはエースのジャ・モラント(平均4.5)に次ぐチーム2位の4.2本と、ポイントガードとして非凡な能力を披露した。
キャンプ中からチームメイトたちとも積極的にコミュニケーションを取り、チーム内のダンス大会ではモラントを巻き込んで優勝するなど現地でも人気の存在に。河村の契約が発表された直後、モラントは自身のXで河村の画像を投稿して祝福した。
日本人で過去、NBAの公式戦に出場したのは、2004年の田臥勇太(フェニックス・サンズ/現・宇都宮ブレックス)、2018~24年の渡邊雄太(グリズリーズほか/現・千葉ジェッツ)、現役の八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)の3人のみ。このうち渡邊はキャリア最初の2年間グリズリーズと2WAY契約を結び、計33試合に出場。3年目はトロント・ラプターズでエグジビット10から2WAYに昇格し、シーズン中に本契約締結を果たしている。
河村がNBAのコートに立てば、日本人史上4人目、Bリーグ出身者としては初の快挙となる。グリズリーズの初戦は23日(日本時間24日)、敵地でのユタ・ジャズ戦。いきなりのデビューはあるのか、注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
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