卓球選手(画像はAIで生成したイメージ)
卓球・張本兄妹の快進撃が止まらない。
10月9日、カザフスタンのアスタナで行われた卓球アジア選手権の女子団体決勝で、日本が中国を破って金メダルを獲得した。
日本は2021年大会でも優勝しているが、そのときは強豪・中国が不参加だった。そのため、中国を破り優勝をもぎ取ったのは74年横浜大会以来、実に50年ぶりの快挙だ。
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「張本美和(16)の活躍が大きかったです。第1試合で世界ランキング4位の王芸迪をフルゲームで退け、優勝に王手を掛けた第4試合では、中国のエースである孫穎莎に勝利。パリ五輪を経て、逞しくなりました」(日本スポーツ協会担当記者)
一緒に団体戦を戦った伊藤美誠、平野美宇も美和の成長を認めていたが、同大会における日本勢の快挙はこれだけではない。
13日には男子シングルス決勝に進んだ兄・張本智和(21)が、世界3位の中国選手、林詩棟と対戦し優勝。男子シングルスで日本勢が優勝するのは、同じく50年ぶりだという。
もっとも、そうした快進撃が続いたためか、今では協会を中心に“あるプラン”が持ち上がっているという。
以前からあった「兄妹ペアで金メダル獲得」構想
「どうやら兄・智和と美和の兄妹ペアを本格的に始動させるようです」(同)
男女混合の兄妹(姉弟も)ペアは世界的に見ても少ないが、実は張本兄妹ペアは、すでに22年8月の『WTT コンテンダーチュニス大会』でお披露目され、優勝を果たしている。
兄妹チームを継続させなかったのは、兄・智和が早田ひなと息の合ったプレーを見せていたことと、妹・美和のスタミナ不足が懸念されていたからだ。「出場は混合ダブルスの試合だけというわけにはいきません。通常のダブルスやシングルスの試合にも出なければならないので、当時は『美和の体力ではまだ無理』と判断されました。ただ美和が成長した今後は、兄妹ペアで大きな国際大会にもエントリーしてくるでしょう」(専門誌記者)
ちなみに、日本卓球界には以前から「張本兄妹で金メダルを」とのビジョンがあったという。
兄妹の両親は中国四川省の出身で、卓球の猛者だったことは有名な話。2人で強豪・中国を破って金メダル獲得となれば、卓球界はさらに盛り上がるからだ。
「こうした協会やスポーツ関係者らの期待もあって、次の’28年ロサンゼルス五輪では張本兄妹の混合ダブルスで金メダルを狙ってくるはず。ただ、兄妹なので息が合うのは間違いありませんが、いまだに照れみたいなものもあるそうです」(同)
次に求められるのは、メンタル面での成長かも。
「週刊実話」10月31日号より一部変更